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「お母さんとはぐれちゃったのかな？」
男の子の前にしゃがんで目を合わせると、話しかけてよかったと自然と思えた。
「…うん」
男の子の緋い目が、ひどく不安そうに揺れていたから。そしてよく見ると目元は赤く涙の跡が残っていて、はぐれてからしばらく彷徨っていたことが窺えた。
「じゃあ一緒にお母さん探そうか！お姉さん、人探しは得意なんだ！」
「…うん！」
男の子の瞳からわずかに不安の色が消えて少しホッとしつつ、私は彼の前にゆっくりと手を差し出した。
「私はA。きみは？」
「てんしょう！ともだちはみんなてんちゃんってよぶの！」
そっと握り返しくれた小さな手を引いて、人混みの中を2人で歩き出した。
お母さんを探す間、少しずつ元気になったてんちゃんは嬉々としていろんな話をしてくれた。
自分にはまだ個性がない話。
ペットに犬を飼っている話。
友達とヒーローごっこをした話。
「ぼくいつかオールマイトみたいなヒーローになりたいんだ！」
一切の曇りもない輝かしい瞳でそう言った彼の笑顔は、今の私にはひどく眩しかった。
こんなことを私に言う資格があるのかわからないけれど
「きっとなれるよ、ヒーロー」
その言葉に嘘はなかった。
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さかさま(プロフ) - レナさん» 荼毘の長男属性を書きたすぎて…！その後の2人の暴言の応酬も個人的にお気に入りです！細かい言葉選びまで注目してくださって嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: b42d64db62 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 初めまして！レナです！この作品凄く好きです！夢主が“おひげ”って言ってるのも可愛いですし、茶毘の“オニーチャン”のシーンはツボにハマリました！これからも頑張って下さい！長文失礼しました！ (2023年1月6日 22時) (レス) @page47 id: 9c53f1b813 (このIDを非表示/違反報告)
さかさま(プロフ) - シュウさん» とても嬉しいです；；ありがとうございます！こちらこそ今後ともお楽しみいただけると幸いです！楽しんでいただけるように頑張ります٩( 'ω' )و (2022年1月8日 1時) (レス) id: 93aeaedad7 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - おすすめで見つけて余りにも面白くて一気に読んでしまいました…！これからも更新楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください、応援しています٩( ᐛ )و (2022年1月7日 22時) (レス) id: c0e764e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月31日 11時
