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「Aちゃんはどうして連合に入ったのですか？」
義爛さんと注文の詳細について確認を終えると、カウンターに肘をついてじっとこちらを見つめていたトガさんが突然そんなことを聞いてきた。
「誰か殺しちゃったんですか？」
「ころ…！？そういうわけではなく！」
あまりに突飛な発想に驚愕する。でもそうか、裏の世界に住むってことはそういうパターンが通例なのかもしれない。でも私の場合はただ、
「死柄木さんを守りたかったからです」
ここに来るまでに色々な事があったけど、結局はこの一言に集約できる。なんの気なしに言ったもののトガちゃんはポカンと口を開けて固まってしまった。
かと思えば次の瞬間にはニコニコとかわいらしい笑顔で私に詰め寄る。
「もしかして、弔くんのこと好きなんですか！？」
どんがらがっしゃん。
私は漫画みたいに椅子ごと床に倒れた。
「なっななななに言ってるんですかトガさん！そんなわけないじゃないですかー！もー！」
「えー私と同じ匂いがします！恋バナしましょう！私はボロボロな人が大好きです！今日出会ったばかりですが出久くんがとってもかっこよくて〜」
トガさんが色々話しているがなにも頭に入ってこない。どうしてあの会話でそうなるの。当たり前だけど私の死柄木さんに対する恋心は誰にも明かしていないはずなのに。
おそるおそる死柄木さんの反応を伺うと肩を震わせて笑っていやがる。
それを"笑いすぎです"と嗜める黒霧さん。
ニヤニヤとこちらを見ている義爛さんとトゥワイスさん。
何故か赤面しているスピナーさん。
やれやれと首を振るミスター。
あらやだなんて言いながら体をくねくねさせているマグネさん。
トドメと言わんばかりの荼毘さんの冷ややかな視線。
あぁ居た堪れない。
恥ずかしい。
今すぐこの場から消え去りたい。
そんな私の心でも読んだのか黒霧さんが"今日はもう解散にしましょうか"とワープゲートを作り出してくれた。
一応軽く会釈をして私は半ば逃げ込むようにワープゲートを潜ったのだった。
「トガちゃん、あんまりAちゃんいじめてやるなよ？おじさん見てて恥ずかしくなっちまうよ」
「いじめてなんかないです！それに…」
『死柄木さんを守りたかったからです』
「あの顔は恋してる顔でした！私にはわかるのです！」
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
