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雄英入学初日
「でっっっか」
事前に知らせを受けていた通り1-Aの教室に向かった私の前にそびえ立つそれ。さすが雄英クオリティと言うべきか、圧倒的スケールの扉を前に萎縮してしまう。
しかしここで気圧されてなるものか！と扉に手を掛けると、見た目に反してそれは緩やかに開かれた。
ガラリという音ともに一気に集まる視線。
なんとなく軽く一礼してから足を踏み入れた。
見たところ来ている人はまだ半分くらい、だろうか。自分の席を探してうろうろしているとトンッと鞄が誰かにぶつかる感覚がした。
「ご、ごめんなさい」
反射的に謝りながら振り返るとそこには色素の薄い金髪とギロリとこちらを睨む赤い瞳。
なんとなく、『あ、終わった』と思った。
「あぁ？テメェ入学早々喧嘩売ってんのかァ！？」
「いえ、そんなつもりは全く！」
すぐさま否定するもこのヤンキーくんがそう簡単に引き下がるわけもなく、今にも掴みかかってきそうな勢いだ。
怖い、怖すぎる。たしかにぶつかってしまったのは悪いことをしたけど、初対面でこんな罵詈雑言を浴びせてくる人が本当にヒーロー志望なのかと疑いたくなる。
「まあまあ落ち着けって！これから一緒にヒーロー目指す仲間だろ？仲良くやろうぜ！」
どうしようもなくなす術もなく、ただただ罵倒され続けながらも謝罪の言葉を繰り返していると、見兼ねたらしい赤髪の少年が私とヤンキーくんの間に割って入ってくれた。
「俺は切島！2人ともよろしくな！」
「あっ…と、私は犬塚Aです」
「…あぁ？」
順番に名乗る流れに乗らないヤンキーくんは、救世主もとい切島くんをその鋭い目つきで見つめる。
「あれ、お前たしか爆豪だよな！実技入試1位だったやつ！」
「だったらなんだよクソが！！」
「すげーよな！爆豪の個性詳しく教えてくれよ！」
切島くんすごい、ブチギレてはいるけど会話が一応成り立ってる…
今のうちにと言わんばかりに切島くんがアイコンタクトしてくれたのをありがたく受け取り、私はその場からそそくさと離れた。切島くんには今度お礼言わないと。
それからあのヤンキーくんは爆豪くんというらしい。
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
