学校１の王子様は歌い手ガチ恋勢でした。【あ/ほ/の/坂/田/。】

28話 ページ29

夢主side



し｢Aちゃんおはよー。俺ら同じカラーやな！よろしくな｣

せ｢志麻くん、それやったら伝わらんよ〜｣


朝イチ志麻先輩に声をかけられたのは良いものの同じカラーやな、なんていう身に覚えのない事を言われ、首を傾げてしまう。

そんな私を見兼ねたかのようにセンラ先輩が志麻先輩を軽く咎める。


し｢せやな！体育祭そろそろあるやろ？あれのカラーのこと！｣

隣でセンラも一緒ですよ〜なんてセンラ先輩が手をひらひらとさせた。


し｢うちの高校ってカラー赤白2色しかないねん。で、俺らは白。うらさかは赤！」


へぇ。知らなかった。


Aちゃんの出る競技はめっちゃ応援するからなー、なんて言いながら先輩達は各々の今日室の方へ散っていった。

私も自分の今日教室のドアを開く。


貴｢おはよー！｣


教室に入るとやけにざわざわしていたもので自席の隣の女の子に声をかける。


貴｢なんでこんなにザワザワしてるの？｣

クラスメイト｢今年の体育祭の団長と副団長、誰か知ってた！？｣


やや興奮気味に話すクラスメイトに若干引きながらも知らない、と答える。


クラスメイト｢なんと！団長志麻先輩、副団長センラ先輩なんだよ！！｣


え。志麻先輩はまだしもセンラ先輩も副団長なんてするのは意外。
ということは赤の団長は、、、。


クラスメイト｢赤組は浦田先輩が団長で坂田先輩が副団長だし！今年のレベルが高すぎる〜！｣


そんなふうにキャーキャー行っている姿を眺めながらどうせなら坂田先輩と一緒が良かったな、なんてほんの少しだけ考えていた。

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