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2話 ページ3

坂田side



さ「よっしゃ、昼休みや!」


チャイムが鳴り終わるのとほぼ同時に教室を飛び出し三年生の階へと階段を駆け上がる。

昼ご飯食いに行こ!と、うらさんの教室を覗き込みながら叫ぶ。


う「うるっせーよ。あと坂田だけだぞ。」


ごめんごめん、と言いながら周りを見回す。


さ「あれ、まーしぃは?」


あと俺だけだと言われたにも関わらず志麻の姿が見当たらない。
いつも浦田、月崎、坂田、折原の四人で食べるのに。


せ「志麻くんなら例のアレですよ〜」


ひょこっとうらさんの後ろから金髪の少年、センラが顔を出す。

例のアレ、とは告白のことだろう。
それにしてもとてもおモテになるようで。


セ「どこ行きます?中庭?」

はいはい!と大声をあげて手を挙げるとセンラからもうらさんからも睨まれる。

さ「俺、久しぶりに屋上行きたい!」


なら屋上な、と答えるセンラの足はもう階段の方へと向かっている。
なんなん?俺の答えでも予想してたん?




さ「結構人おるなぁ」


春という季節のこともあり、屋上にはそこそこの数の生徒の姿が見られる。


せ「そろそろ屋内で食べなあかんのとちゃいます?」


夏は異常に食堂に集まるから食堂は行きたくないねんな〜なんて考える。
うちの学校の学食ビビるくらいまずいから頼むひともおらんはずやのに。

うちの学校の生徒でお弁当持ってくる生徒率が多いのもそのせい。
ほら、あの黒髪の一年生っぽい女の子だってお弁当やし。



さぁ、昼食を食べようと座り込んだ時、上から声が声が降ってきた。


さ「あ!まーしぃ!」

し「やっと昼飯食えるわー。」


あ!せや!と隣で突然大声を出されて体が跳ねる。


し「一年にめっちゃ可愛い子おるって知ってる?」

さ「知らんなぁ。てか興味ないわ」


坂田はそうやろうけどめちゃめちゃ可愛いねんて!と喚くまーしぃをよそに弁当を食べ続ける。


せ「んーてことは志麻くんまた告白断ったんです?」

し「うん。俺彼女つくる気ないし。あ!あの子!!」


今日はよう叫ぶなぁ、なんて考えながらまーしぃが指さした方を向く。
あー確かに。綺麗な黒髪、パッチリ二重。血色の良い頬と唇。




まーしぃの好きそうなタイプやなぁ。その時はそれくらいにしか捉えていなかった。

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わんぱん - すごい面白かったです!R○UND1の伏せ字が意味なさすぎて笑いましたー素敵な作品ご馳走様でした!*\(^o^)/* (2020年8月20日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
すとぷり好きの坂田家 - 完結おめでとうございます! (2019年9月20日 23時) (レス) id: b21dfdda1d (このIDを非表示/違反報告)
わさ@こたぬきとまふラー - あ、気になるの気間違えた_(:3 」∠)_ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 641f2c5402 (このIDを非表示/違反報告)
わさ@こたぬきとまふラー - んー!つづきが木になるっ!更新待ってます(*´ω`*) (2018年10月12日 20時) (レス) id: 641f2c5402 (このIDを非表示/違反報告)
しらすもちもち - ふおおおおおおお最後意味深ですね!余計この作品から離れられないですね!ww (2018年8月2日 8時) (レス) id: 0464177627 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初。 | 作成日時:2018年7月29日 19時

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