学校１の王子様は歌い手ガチ恋勢でした。【あ/ほ/の/坂/田/。】

18話 ページ19

坂田side




はぁー。緊張する、無理。


大丈夫、よな？この服装。
センラが選んでくれたから俺が選ぶよりはマシやと思う！うん。

なんて、このチェックも既5度目なわけで。


センラには言ってへんけどできれば、ほんまできればでいいから告白というか自分の想いを伝えることぐらいはできればいいな。とか。


パンっと頬を叩いて家を出る。


頑張れよ、俺。



ーーー。



さ｢おはよう、Aちゃん！｣

貴｢おはようございます｣


うっわ。めっちゃ可愛い。どうしよう。

なんていうの、あれ。オフィシャル？オフィショル？みたいな肩が結構開いてるやつ。
あれにショートパンツだから綺麗な足とか肩が見えるっていうか。
半袖じゃなくて、長袖でもない春っぽい長さのオフィショルは白でAちゃんにめっちゃ似合ってる。
あ、七分袖っていうん？初めて知ったわ！



さ｢服似合ってて可愛いな！！｣


まずは服装は褒めること、なんてセンラの声がよみがえって慌てて褒める。
褒めるのって苦手や。だって照れるやん。


貴｢ありがとうございます｣


あれ。今日テンション低い？
俺と一緒にテーマパークとかやっぱり来たくなかったかな、なんて途端に不安になる。
そういえばおはようって言った時の返しでもテンション低かったかも...


さ｢どうしたん？なんかあった...？｣

貴｢あ！いえ！その...｣


顔を覗き込むように問いかけると目をそらされてしまいちょっとダメージ。


貴｢その...この間ショッピングモールで一緒に話してた女性って誰ですか、｣


意を決して言ったような表情のAちゃんにこんなの聞くなんて面倒ですよね、すみません。と、泣きそうな顔で言われてしまい戸惑ってしまう。
てか、女性って誰や。


あ。



さ｢あー！あれな！センラのお姉さんやで！｣


え、と顔を上げるAちゃん。


貴｢そうなんですか、仲良さげだったので気になっちゃって...すみません、、｣


なぜ謝られたのかはわからずうん？と曖昧に返してしまう。


俺と仲良さそうやったから気になってて、しかもそれでテンションが低かった？？？
これってもしやヤキモチ？的な部類に入る！！？
それはないな。


貴｢じゃあ、ジェットコースター巡りしましょ！｣


さっきまでとは打って変わって元気になったAちゃんが駆け出す。






もしかしたら、もしかしたらやけど俺が思ってるよりちゃんと意識されてるかも、なんて流石に自意識過剰でしょうか。

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