学校１の王子様は歌い手ガチ恋勢でした。【あ/ほ/の/坂/田/。】

10話 ページ11

坂田side



おはよう！今日はカラオケ行くで！！久しぶりやー！！
みんな歌上手いし聴いてるだけでも楽しいけどやっぱり歌うんが好き！


うわ、やばい。１０時集合やのに間に合うかわからへん。




さ「ごめん！遅くなった！」


全力で準備して１０時ジャストに集合場所へ。
遅れてはないはずやけど、いつも遅いって怒られるからとりあえず謝っておくのが癖みたいになってる。我ながらダサいな！！！


う「おー、今日は丁度だな。セーフ」

さ「あれ、行かへんの？」


いつもなら俺が来たら即行で行こうとするのになかなか動こうとしないことに疑問を感じる。


し「今Aちゃんが電話で外してるからちょっと待ったって」


さ「は？」


やば、つい声出ちゃった。
Aちゃん？？Aちゃんって言った？？


貴「お待たせしましたー！！あ、坂田先輩おはようございます！」

さ「おはよう！てか俺聞いてないねんけど！！」

せ「言ってへんもん」


まぁそうやろうな！！


さ「Aちゃんも歌い、ますか」


歌わないなんてカラオケ行くのに流石にないと思うけど生歌聴けるってことやろ？え？


貴「もちろんです！！歌いにいくんです！！」


意気揚々とした表情で返事をされる。


さ「俺泣きそう」


キッショ！ってセンラに罵られても気にしない。

忘れてるかもやけど俺ガチ恋勢やで？本気ですずらんさんの歌好きで、だから本気で恋して。
泣くぐらい許してほしいわ！
失恋確定の恋やったのに実際会えて、しかも仲良く(？)なれて。
あげく生歌まで披露してもらっていいんですか！
すずらんさんはＬＩＶＥとかも出てないから、必然的にファンの前で披露するのは俺が初めてってことになる。
それは嬉しすぎませんか。

まぁAちゃんは俺のことすずらんさんのファン認識してないかもやけど。


貴「坂田先輩のリクエストも聞きますよ！初めて私の活動のこと知ってくれてる人の前で歌うので緊張します...！」





前言撤回、認識してくれてました。Aちゃん神すぎませんか。

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