1話 ページ2
坂田side
女子生徒「あの！坂田先輩！好きです！」
何度目かわからない校舎裏に呼び出されての告白。
一年のころは大体同学年の子からだやったけど、二年に上がったら下の学年の子もよく告白してくれるようになった。
告白してくれんのはありがたいねんけど...
さ「ごめん、俺好きな人おんねん。」
女子生徒「それって誰なんですか？先輩いつもそう言って断るのに彼女つくらないじゃないですか！」
さ「誰かは言われへんけど、俺の一つ下で凄く歌が上手な子。」
女子生徒「最後に一つだけいいですか。なんで告白しないんですか？」
中々諦めへん子やな、なんて言葉は飲み込む。
さ「俺にもいろいろあんねん。」
女子生徒「そう、ですか。」
渋々というように去っていく後姿を眺める。
君だって俺のことよく知らんやろ？
それと一緒やで。
俺の好きな人は俺のことなんて全く知らへんし、俺だってその人の顔すら知らんねんから。
知ってるのは一つ年下ってことぐらい。
俺も教室戻ろ。と振り返ったところで、茶色のふわふわの髪と緑のキレイな目をした男子生徒と目が合う。
さ「盗み聞きとか趣味悪いなぁ。うらさん。」
う「違うって。たまたま通りかったたらお前が告白されてただけ。」
まぁ、せやろな。俺と同じくらい告白されてるうらさんがわざわざ告白されてるシーンまじまじと見るなんてまずない。
う「お前、そろそろ彼女つくればいいのに。」
さ「本気ですずらんさんが好きやねんもん。ほかの子を彼女に、とか考えられん。」
まぁ、お前のすずらんさん愛は知ってるけどな。
そう言って手をひらひらと振ってうらさんは校舎の方へ歩いて行った。
すずらんさん。
約二年前から歌い手活動を始め、綺麗な歌声と配信での愛嬌のあるキャラクターですぐに人気歌い手の仲間入りをした人。
今年の春から高校生になったらしい。
どうせなら俺と同じ学校ならよかったのに、なんて。
、
何気なく考えていたことがまさか実現しているなんて。
その時は頭の片隅にもなかった。
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わんぱん - すごい面白かったです！R○UND1の伏せ字が意味なさすぎて笑いましたー素敵な作品ご馳走様でした！*\(^o^)/* (2020年8月20日 20時) (
レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
すとぷり好きの坂田家 - 完結おめでとうございます！ (2019年9月20日 23時) (レス) id: b21dfdda1d (このIDを非表示/違反報告)
わさ@こたぬきとまふラー - あ、気になるの気間違えた_(:3 」∠)_ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 641f2c5402 (このIDを非表示/違反報告)
わさ@こたぬきとまふラー - んー！つづきが木になるっ！更新待ってます(*´ω｀*) (2018年10月12日 20時) (レス) id: 641f2c5402 (このIDを非表示/違反報告)
しらすもちもち - ふおおおおおおお最後意味深ですね！余計この作品から離れられないですね！ｗｗ (2018年8月2日 8時) (レス) id: 0464177627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初。 | 作成日時：2018年7月29日 19時
