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11_バレンタイン ページ31

「モトキ…今度の日曜、用事ある?」

モ「ん?無いよ」

「おうちいってもいい?」

モ「また家出?」

「ちがう!キッチン貸して欲しいの」

モ「?マサイの家じゃダメなの?」

「…今度バレンタインあるでしょ?
 料理できないから、一緒に作ろ?」

モ「ほーう。マサイには内緒にしたいからってことね」

「…だめ?」

モ「セカンダリ撮っていい?」

「いいよ」

モ「じゃあ、簡単に作れるやつ
  材料集めとくね」

「ありがとう」


動画に一筋、その上マサイを一途に想って
恋愛なんかせずに生きてきたまゆが
バレンタインあげたいって思うようになるなんて…
成長したなあ


*後日


「なに作るの?」

モ「ガトーショコラとか?」

「…私にもできる?」

モ「流石に混ぜるだけならまゆでもできるでしょ」

「心配だなあ笑」


とはいうものの材料を計って混ぜて
焼くだけだから出来るだろ…


【初】まゆがバレンタインをしたいと言い出したけど…


モ「バレンタインのチョコ作りたくて来たんでしょ?
  なんでそんなこと思い立ったの?」

「えー内緒」

モ「ふーん。誰にあげるの?」

「メンバー」

モ「俺も?」

「うん!」

モ「ほぼ俺が作ってるみたいなもんじゃん」

「まあね笑」

モ「メンバー以外は?」

「メンバーのパパさんたち
 お世話になってるから」

モ「親!?まじか」

「でも、パパさんたちは出来上がり次第ね
 毒みたいなの出来上がったら困るから」

モ「メンバーにはあげるんかい」

「シルクには激ヤバいやつ作って
 強制的に休ませようかな笑」

モ「こわいこわい、やめてあげて」

「で、モトキくん。わたしは何をやったらいい?」

モ「本当に何も出来ないんだね」

「料理はね、全くわからん」

モ「とりあえずレシピ置いてるでしょ?
  レシピ通りに計ってボウルの中に入れて」

「おけ!」


計るのは出来るみたい…
失敗するのが怖いのか1g超えた、減ったを
何回も繰り返す…


モ「1gくらいなら大丈夫だって」

「でもやったことないならレシピに従わないと」


まあ、好きにやらせておくか…


モ「そしたらたまご割って」

「…たまご割れたことない」

モ「え?」

「成功したことない」


まじか…


モ「じゃあ、違うボウルに割って。
  失敗してもザル通せばカラ取れるから」

「お!頭いいね!」


あなたも頭いいでしょうよ…
なぜ思いつかない…

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ゆう - コメントせずに読んでました…!推しがメインですごい好きです!ぜひ続編も楽しみにしています! (2022年2月22日 16時) (レス) id: dd07ca8326 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくま | 作成日時:2021年12月3日 21時

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