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歩く時に邪魔にならないよう、門から玄関ホールまで雪が一直線に無くなっていた。
「……A、まだ僕の部屋に用事か？」
早くしろ、と顔に書いてある坊ちゃんに『いえ』と返し、部屋の扉を開ける。
部屋を出る坊ちゃんに続き、私は部屋を出る。
「………坊ちゃんは、すごいです」
自分の口から出た素直な言葉に、自分で驚く。
言うつもりは今なかった。
坊ちゃんの顔を見るといつものようにぶっきらぼうな顔をしていた。
「いやいやいや！お久しぶりですな、伯爵。」
丸々と太った体に、眼鏡をつけている男が坊ちゃんと話す。
どうやら名前は忘れたが、ここにいる人全員お偉いさんや女優……とにかく有名人らしい。
……いちいち名前覚えるの面倒くさいんだよね。
「……シャンパンのおかわりはいかがでしょうか」
お盆にシャンパングラスの中にシャンパンを入れ、それを持って“貴族様”達に聞いて回る。
メイリンがやると言ってくれたけど…確実に躓いてこけると分かっているからやめさせた。
「そこのメイドさん、シャンパンくれないかね」
「はい」
高そうなネックレス、高そうな杖、高そうなスーツ。見るだけで吐き気がする。どいつもこいつも。
なんて思っていると急に尻に“なにか”があたる。
「それにしても……メイドさん、いい身体してるね」
シャンパンを渡した男が私の尻を撫でる。
ここからでは向こうにいる人たちには私とこの人がシャンパンタワーのせいで死角になって見えない。
……あのくそシェフ……シャンパンタワーあるのにシャンパン配ってこいっていうから……
「っ……！！！」
スカートに手を入れられ、尻をいやらしく、撫でてくる。
出来ることなら、回し蹴りをしたい。
しかし、このシャンパンがこぼれ落ち、シャンパングラスが割れ、“また”新しいのを買わなくてはならなくなる。
テーブルに置く、という選択をしたいがテーブルから私がいる所までは腕が届かない。
身動きできないのは右腕を掴まれているから。
ああ、こんな屈辱を味わうくらいなら……
私は決意し、思いっきり私の尻を撫でる“貴族様”の顔狙って……
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理音(プロフ) - 更新して欲しいです！！待ってます！！ (6月21日 16時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月16日 21時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 面白いです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 1e3d994a6e (このIDを非表示/違反報告)
一姫(プロフ) - 受験、おめでとうございます！ 頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 14時) (レス) id: a04d87dde9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月22日 17時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらすこ | 作成日時：2018年2月5日 14時
