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そのまま私は坊ちゃんの部屋に向かう。
今日は勉強を早く終わらせたのだろうか。
……だから暇だと。
…まぁ、まだ13歳の彼が背負っているものはとてつもなく重く、大きいものだろう。
13歳なんて、まだまだ子供だ。
その背中に背負う重い、大きなものはとても苦しいものだ。しかし、坊ちゃんはそんな素振りを見せない。
……それが、“ファントムハイヴ家”なんだろうか。
だめだ、だめだ。
また、“自分”と重ねてしまった。
ちがう、坊ちゃんは私と違う。違う違う。
突如、激しい吐き気がこみ上げてくるがそれを堪える。
頭の中で繰り返される“映像”を頭の中から消そうとするが、消えない。
「っ……。」
大丈夫。
もう大丈夫。
私は深呼吸し、坊ちゃんの部屋をノックした。
「つまらないと言っている」
「じゃあ、他のゲー……」
バンっとその場にあった本を投げつけられる。
……セバスチャンさん、敢えて私に行かせたな。
あの“クソ野郎”……。
どうやら、坊ちゃんは機嫌が悪いらしい。
またセバスチャンさんがお菓子を与えなかったのだろう。
本の角が当たった頬がズキンと痛む。
もし、私に本を投げつけたのが坊ちゃんでなければ、確実に私はそいつの頭を“握り潰していた”だろう。
「では、ダンスのレッスンをしましょう」
「ダンスのレッスンはセバスチャンと前にやった。」
そう言うと坊ちゃんは大きなため息を吐いた。
……こっちがため息を吐きたい。
「………坊ちゃん。この前、エリザベス様と踊りなさっていましたが、とても自然で、とてもお上手でした。」
私がそう言うと坊ちゃんは『当然だろ？』と笑う。
「が、しかし
私には“腹を空かせた弱々しい犬”が飼い主に無理やり紐を付けられ、無理やり引っ張られているようにしか見えませんでした。｣
皮肉とさっきの本の分を込めて私はそう言った。
坊ちゃんの顔は怒りでみるみる赤くなっていく。
「お前……誰に向かって口を聞いている」
「シエル・ファントムハイヴ様ですが。」
口角が上がる。
「という事ですので、坊ちゃん、ダンス、始めましょうか。」
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理音(プロフ) - 更新して欲しいです！！待ってます！！ (6月21日 16時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月16日 21時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 面白いです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 1e3d994a6e (このIDを非表示/違反報告)
一姫(プロフ) - 受験、おめでとうございます！ 頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 14時) (レス) id: a04d87dde9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月22日 17時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらすこ | 作成日時：2018年2月5日 14時
