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「っ………ほんと、クソ野郎……」
心で思ったことが口に出た。
私のその言葉にセバスチャンさんは『おや？』と首を傾げる。
「それは、坊ちゃんが、ですか？」
白々しい。
私の頭の中に、ムゲットの言葉が頭をよぎる。
最初からいなかったことに、私がいなくなったらお母様は喜んで、それで、それでそれでそれで
喉がヒュッとなった。
身体が震え、目尻が熱くなった。
心臓が何かにぎゅぅっと締め付けられているように苦しくなる。
「っ…」
泣きそうになるのを必死でこらえる。
今、ここで泣いても“意味”は無いと知っていたから。
「今なら、“なんでも”お聞きますよ。必要の無い話は坊ちゃんには、内緒にしますので。」
耳元でねっとりとした声が私の耳を伝い、全身に駆け巡る。
目の前のセバスチャンさんの目はいつもにより濃く、“赤色”に見えた。
「さぁ、お話、聞かしてくださいますね？」
セバスチャンさんの吐息が鼻にかかる距離。
目と目が合わせられる。
どこか目を話せないその瞳に気持ち悪さを感じる。
けど、
私は、
わたしは
「私は……私は、私の名は“A”です。例え、あなたと坊ちゃんが私の“素性”を知るのは構いません。ですが」
私は大きく息を吸い、私の顎をくいッと掴む腕を握る。
太く、かたい腕。
そして私は目の前にいる“悪魔”の額に自分の額を思いっきり“あてた”。
“ゴンッ！！”と鈍い大きな音が広い食堂に響いた。
今ので少し後ろによろけた隙を見てセバスチャンさんの腹を高いヒールで思いっきり蹴った。
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理音(プロフ) - 更新して欲しいです！！待ってます！！ (6月21日 16時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月16日 21時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 面白いです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 1e3d994a6e (このIDを非表示/違反報告)
一姫(プロフ) - 受験、おめでとうございます！ 頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 14時) (レス) id: a04d87dde9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月22日 17時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらすこ | 作成日時：2018年2月5日 14時
