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そしてパーティは終わった。
夜の0時。
無事にお客様を送り出そう、と思っていたが、外は豪雪だった。
雪のせいで外の状態がちゃんと分からない。
「これじゃあダメですね…泊まっていただきましょう。」
そのセバスチャンの言葉に私は固まる。
それぞれの“貴族様”は『そうしよう』と頷いた。
そして、“ムゲット”と、その“悪魔”も。
「セバスチャンさん」
「？なんです？」
と首を傾げるセバスチャンさんに少ししゃがめとジェスチャーで伝える。
私はセバスチャンさんの耳元で小声で話す。
『ムゲットも……ムゲット様も泊めるおつもりですか？』
『ええ。そうでなければこの豪雪の中を帰るとかえって危ないですし』
……。
ほんともう、有り得ない、とでも言えばいいのだろうか。
とにかく私は、“関わらない”と決めた。
だから……だからこそ……
「私、そこの“メイド”と相部屋がいいですわ」
そういったのはムゲットだった。
口角を釣り上げ、性格の悪さが顔に滲み出ている、というのはこういう事なのだろうか。
セバスチャンさんの目を見ると『ふっ』と鼻で笑う。
少し、イラッとした。
「……わかりまし＿」
「生憎、こちらのAはまだ仕事が残っているので“Aの部屋”に泊まる、ということなら構いません」
私の言葉を遮ってそう言ったセバスチャンさん。
「っ……わかったわ……それでいいわ……」
きっと、『嫌よ、こんな小汚いネズミの部屋なんて。』と矛盾したことを言いたかったのだろう。
言葉がまるまる顔に出ている。
これ以上なにか文句をいえば坊ちゃんに“店を消される”とでも思ったのだろう。
……てか、本当に私の部屋で寝かすつもりだろうか。
確かに、私の部屋は上級メイド、として一人部屋だ。
そして何かあった時のための“予備用”のベッドがあり、私の部屋にはベッドが二つある。
だからといって、折角の“客”をあんな部屋にいくら“執事”だと言って……男女ふたりで寝かせるのは大丈夫なのだろうか。
……アウトだ。
「セバスチャンさん、いくらなんでも男女ふたりは……」
「では、A、部屋の案内、お願いしますね。」
と、にこりと笑うセバスチャンさん。
100回ぐらいフォークで刺されればいいのに。
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理音(プロフ) - 更新して欲しいです！！待ってます！！ (6月21日 16時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月16日 21時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 面白いです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 1e3d994a6e (このIDを非表示/違反報告)
一姫(プロフ) - 受験、おめでとうございます！ 頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 14時) (レス) id: a04d87dde9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月22日 17時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらすこ | 作成日時：2018年2月5日 14時
