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女執事、メイドの朝は早い。
「……ふぁ〜」
欠伸をすると口から吐く息が白い。
自分の吐く息が消えるのを“何かの視線”を感じながら私は見る。
外は雪が降り、大きな庭は真っ白になっていた。
とても幻想的で、ベッドから降りて窓に近づく。
窓に触れるととても冷たくて思わず手を引っ込めてしまう。
外はとても幻想的。
冷気を入れまいと完全に閉ざした部屋はとても暖かい。
部屋の中の温もりを感じながら私はクローゼットを開ける。
10着あるメイド服の中から1着取り出す。
坊ちゃんから頂いたふわふわの生地のパジャマを脱ぐ。
暖かい部屋だが、やっぱりまだ寒く身体が震えた。
着替え終わるとクローゼットの扉についてある姿見で乱れている所がないか、おかしくないか、を確認する。
扉の向こうからは何やら慌ただしい声が聞こえてくる。
……あいつら、起きて早々“また何か”やらかしたのだろうか。
…………仕方ない。
ヒールの高い黒い靴を履き、部屋を出る。
ガッシャン！！！！ﾊﾟﾘｰﾝｯ!!!!
「……はぁ……」
耳が痛くなるような音に思わずため息が漏れる。
……“23枚”割れたな。
あとナイフが3本とフォークが2本、スプーンが5本っていったところか。
部屋に冷気が入らぬよう、すぐに扉を閉めると私は走る。
高いヒールで走ると足音がうるさいと“昔”言われた事があるが、それはただただ走るのが“下手”なだけだと私は思う。
走り方を変えるだけで足音なんかならなくなる。
「なにかあったんですか？」
バンっと厨房の扉を開けるとそこには『あいたた〜……』と立ち上がるメイリンがいた。
メイリンの周り、私の立っている場所にも食器の破片が散らばっていた。
「あああ〜…またやっちゃったですだよ〜」
と、ひびの入った眼鏡をかけ直すとメイリンは青ざめていく。
私の後ろに“立っている”その気配を感じ、今度はため息をつくのを堪えた。
「メイリン、何をそうしたらそんな事になるのですか…」
後ろから聞こえてくる呆れた声。
冷たい気配に少し、気味が悪いと感じてしまう。
「ああああああ！！セバスチャンさんっ！」
メイリンの顔が青ざめた顔が真っ赤になる。
……ホントわかりやすい。
「……メイリン、とりあえずここは私がやりますので、メイリンはフィニを手伝ってきてくださいますか？」
とそう言うとメイリンは『分かっただよ！』と言って厨房を出ていった。
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理音(プロフ) - 更新して欲しいです！！待ってます！！ (6月21日 16時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月16日 21時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 面白いです!!続き楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2018年4月3日 22時) (レス) id: 1e3d994a6e (このIDを非表示/違反報告)
一姫(プロフ) - 受験、おめでとうございます！ 頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 14時) (レス) id: a04d87dde9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月22日 17時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらすこ | 作成日時：2018年2月5日 14時
