術の実力4(桃side) ページ9
「次、僕かな?誰にしようか……」
みんなを見渡す。いつもこっそりかけてた……
「マサイ!ちょっと、そこに立って?」
マサイ「ここ?何するの?」
まぁまぁと言い聞かせて、彼の目を見て集中する。
自分の右手を伸ばし、一気に強く握る。
マサイ「あれ?動けない。俺、この感じ知ってるんだけど」
と言いながら一生懸命に身体を動かそうとしているのが手に伝わってくる。
ちょっと、かわいそうになって来たから、握った手を緩めた。
「ごめんね、時々マサイに術かけてた。ほんとごめん!」
別にいいけどって言ってくれたから少し安心した。
「見ての通り僕のは桃の忍にしかできない操りの術。元々、女性がやってたからほんとは相手を誘惑する術なんだけど、男性がやるには難しいから、相手を拘束する術に変えてるんだってさ」
ぺけ「確かにムズいかも……じゃあ、他の術は?」
「全く出来ない。習得するのに10年もかかったからね。だから、出来ない代わりに武器や武術をすごく頑張った」
シルク「じゃあ、苦無が二刀流だったのも」
「修行でできるようになった」
みんなが苦無、ふたつとか絶対できないって言い出して……
頑張って修行してよかったかも……
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作成日時:2020年4月23日 2時