始まりは突然に3（黒side） ページ4
今、闘うために急いで忍装束に着替えている。
この数分間、敵である妖怪はずっと攻撃されたことに怒って、さらに暴れている。
着替え終わった僕を確認すると、行くぞと言わんばかりに物陰から敵の前へ全員が姿を現し、1列に並ぶ。
でも、やっぱり怖くて僕はンダホにしがみつく。
シルク｢おい！そこの妖怪！やめろ！｣
妖怪｢なんだお前ら、俺に攻撃してきたのはお前らか！見た感じ、半人前か？俺に叶うとでも？｣
シルク｢残念ながら、しっかり一人前の忍者だ！｣
と、腕に巻き付けたモーフィンブレスを見せる。
みんな同じように見せる。
すると、妖怪の態度が少し変わった。
獲物を見るような目だ。
妖怪｢そうか、お前らが今の忍者か！潰してやる！お前らやれ！｣
の声と同時に投げた石から黒い人型の下っ端が大勢現れた。
シルク｢みんな行くぞ！｣
全員｢変身！｣
練習着の藍色の忍装束から灰色に変わり襟元や手甲、足袋がそれぞれメンバーカラーに変わる。
戦闘着に姿を変えた僕達は、素早く下っ端に攻撃を与える。
シルクは炎を駆使して忍者刀で敵を倒し、マサイは忍者刀を振り、水の弧を描き敵に飛ばしている。
モトキは操術で敵の動きを封じて2つの苦無で倒し、ダーマは毒の付いた鉤爪で敵を引っ掻いている。
ダホは鎖鎌で脚を引っ掛けて電撃を与えて倒し、
ぺけは風に乗って忍者刀で敵を斬って倒していく。
僕は、近ずいてくる敵を1匹ずつ忍者刀で斬っていく。
あっという間に、僕のところは敵がいなくなってしまった。
他のメンバーも同じだったようで、敵に刃を向ける。
何度もばらばらに敵に攻撃を仕掛けるたびに、敵の炎で返される。
いっせいに攻撃を仕掛けるが、避けられて敵が出した炎が身体に当たる。
うっ！熱い！
マサイ｢相手が炎なら、これだ！水乱射！｣
マサイが持っていた忍者刀が弓矢に変わり、矢が水をまとい乱れるように飛んで行き敵に当たる。
妖怪｢うっ！｣
全員の視線が合う。
全員｢風切斬｣
忍者刀を横に構えて走ってスピードを上げ、そのまま斬っていく。
シルク｢1！｣マサイ｢2！｣ンダホ｢3！｣モトキ｢4！｣ぺけたん｢5！｣ダーマ｢6！｣｢7！｣
全員｢終局！｣
妖怪｢俺がやられるなんて……｣
と言い残し爆発した。
変身を解く。
シルク｢よし！倒したし、帰ろうぜ｣
ダーマ｢そーだな。聞きたいこともあるし｣
僕らはダホの車でシルクの家に向かった。
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作成日時：2020年4月23日 2時
