同じ様な敵（緑side） ページ15
妖怪が現れたところに駆けつけてみれば、この前の妖怪と似た鬼だった。
そいつは周りから聞こえる悲鳴を浴びて活気だっていた。
僕らが来たのに気づいて、睨む。
鬼｢この前は、俺の兄貴をよくもやってくれたな！｣
いや、暴れてたのそっちだよ？
鬼｢おとなしく、殺られろ！｣
と、勢いよく棍棒で襲いかかってくる。
とっさに避け、左腕につけているモーフィンブレスを顔の前に構えて、叫ぶ！
全員｢変身！｣
忍装束の色が変わる。俺のは、紺の忍装束から全体に灰色、襟と袖口、手甲、足袋が緑に変化した。
敵の遠くにまわり、得意の弓を構え、さっき練習した火の術を矢にまとわせた。
ただ単に術を使ってみたかった。
僕が狙いを定めたことに気づいたシルクは敵の隙を作ろうと、攻撃し続けてくれた。
他のみんなも気づいたらしく、同じように攻め続ける。
鬼の背中が僕の方を向いた。
来た！今だ！と矢を放つ……がしかし、狙ったところとは少し外れてしまった。
まだ、火の術のコントロールが完璧じゃなかったみたい。
鬼｢もう一人いないと思ったら、そこにいたのか｣
と棍棒を振り回しながら走ってくる。
やばっバレた！と、思ったのが遅くて避けれない！
攻撃があたる……！とっさにうずくまる。
あれ？痛くない……
？｢大丈夫か？緑？｣
少しだけ顔をあげると紫と黒の足袋が見えた。
もっと顔をあげると……やっぱり、ダーマとザカオだった。
ダーマが鉤爪を構えてた。ザカオは痺れるのか忍者刀を握る手をさすっている。
てことは、攻撃を跳ね返したのはザカオか……
｢ありがとう、大丈夫だよ紫、黒｣
ザカオ｢間に合って良かった！｣
矢が当たらなかったの悔しい。
｢もう一度、やる｣
わかった、とみんなから返事をくれた。
今度は外さない。
また、弓を構え矢に火を巡らす。その間、シルク達はダーマとザカオを含めて、攻撃を仕掛け続ける。
僕はほんの一瞬の隙を見逃さなかった。
全神経を集中する……いける！絶対当てる！
｢火炎射弾！疾風射裂！｣
火の術が当たるのを確信した僕は、得意の風の術を射る。
見事に火の矢はあたり、風により次々と敵の体を裂いてゆく！
鬼｢おのれ！舐めた真似を……｣
シルク｢これで終わりだ！｣
この言葉を合図に、弓を忍者刀に変えて横に構える。
全員｢風切斬！｣
順番に切りつけていく。
全員｢終局！｣
鬼は爆発し、消えていった。
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作成日時：2020年4月23日 2時
