Case3 ページ4
『え、え、何事』
蘭ちゃんに借りていたDVDを返しに、毛利探偵事務所を訪れたのはいいが、
なぜか事務所の入り口でたむろう4人。
蘭ちゃんに、パパさん、コナンくん、そして、
『え、安室さん？』
「こんにちは、Aさん」
にっこり微笑む彼は、今日はバイトの日では･･･。
あ、午前シフトか。
『あの･･･何事で？』
「説明すると長くなります」
『あ、じゃあ後ででいいです』
なにやら、嫌な予感がした。
そう、
巻き込まれる予感。
『蘭ちゃん、これ、ありがとう。返すね』
「あぁ！どう？面白かった？？」
『もう最高。次回作に期待』
「だよね！！夏公開らしいから、見に行かない？」
『お！いいねぇ』
こうやって談笑していたのがいけなかった。
パァン！！
事務所に響いた乾いた音。
それはどうやっても、
銃声にしか聞こえなかった。
「な、なに！？」
事務所をのぞいてみれば、
銃声がしたであろう扉を開け、
様子を見たコナンくんと安室さんの引きつる顔が見えた。
＿＿＿
＿＿
＿
事務所にいたのは今回、蘭ちゃんのパパさんに依頼をしていた女性と、
死亡した男性。
後々、おなじみ目暮警部がやってきて、事情聴取が始まった。
「またか」
『またです』
半笑いの目暮警部に、私も半笑いで返した。
「またか」の真意は、「また巻き込まれたのか」という意味だろう。
それほど目暮警部にはお世話になってしまっている。
警察にお世話になる高校生ってどういうことよな。
「まぁ今回は巻き込まれたっていうほどではないし、君は無関係だろうから帰ってもらってもかまわんが･･･」
『ぜひ帰らせてください』
これ以上巻き込まれる前に。
「え！？Aちゃん、一人で大丈夫なの？」
「昨日、ひったくりに合ったっていってたよね？？」
『え？あぁ、そうだけど･･･取り返せたし、まぁ大丈夫』
「その前の日はコンビニ強盗だよ！？」
「しかも人質」
『いや、すぐ警察来たし･･･』
「その前の前は友達の痴話喧嘩に･･･」
『それは関係ない』
心配そうにこちらをみる蘭ちゃんと、
なぜかにやにやしているコナンくん。
なんだコナン君。何が楽しいんだ。
「すごい巻き込まれようですね」
『なんででしょうね』
「なんなら、僕が送ります」
『え、いや大丈「送ります」･･･はい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...！個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (
レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです！！！はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます！更新頑張ってください！ - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ﾉパルクール出来る女子高生とかカッコいい！安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸｀*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます！続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヤギとポン酢
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2018年4月7日 22時
