Case14 ページ15
寒気がする。
そう思った21:05。
ポアロからの帰り道、
閑静な住宅街を通るなか、
嫌な視線を背後に感じた。
(気のせい……?)
いや、ここ数日そうだ。
(警察………いや、証拠はない)
心底思う。
チョイスミスだと。
(……撒いて帰ろ)
そう思い、駆け出した。
『……ってことが2週間ほど続いてる』
「「「なんで早く言わないの!?!?」」」
盛大に響いたポアロ前。
たまたま掃き掃除をしているところに出くわした、
園子ちゃん、蘭ちゃん、コナンくん。
最近、ストーカー被害が多発しているという話から今に至る。
「ほんっと、あんたって不運というか…」
『ストーカー……なの、これ』
「いや確実にそうだよ」
「Aお姉さん、帰り一人なの?」
『まぁ…』
「家とか特定されてるんじゃ…」
『うーん…まだ家には特に変わった様子はないけど…』
「様子があったらそれこそヤバいよ」
『視線感じたらスパパーっと撒いて帰ってるから』
「なんか、アンタが冷静すぎて事の重大さが伝わってこない」
3人はひきつった顔をしているが、
私はといえば、そこまで重要視していなかったため、キョトンとしてしまう。
「おじさんに依頼すれば?」
『あー…いや、大丈夫だよ、多分』
てか、そろそろ戻らないと。
「なら、安室さんに依頼しなよ!」
『え、なんで』
「彼だって探偵でしょ?」
「お父さんなんかより役に立つってきっと!」
蘭ちゃん、実の父に向かってなんとまぁ…。
『うーん、考えてみる』
それじゃあ、と手を降って店内に戻ると、
常連さんから「おかえりー」っと声をかけられた。
「精が出るね、Aちゃん」
『ハハハ、ありがとうございます』
「あ、コーヒーお願い!」
『はーい』
箒などをしまい、手を洗って、
コーヒーを用意していれば、
店内のテレビで流れるストーカーの話題。
「最近、多いわよねぇ…」
『梓さん、気をつけてくださいね』
「何言ってるの!?被害者はみんな女子高生!気を付けるの貴方よ!?」
『えぇ…』
「これ、運んでいいですか?」
『あぁ、お願いします』
安室さんに、先ほど頼まれていたコーヒーを渡し、
もう一度テレビに目を向けた。
(ストーカー……)
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ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...!個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです!!!はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます!更新頑張ってください! - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ノパルクール出来る女子高生とかカッコいい!安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸`*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます!続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤギとポン酢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2018年4月7日 22時