テ レ パ シ ー 〈 桃 × 緑 〉

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例年よりも桜が散るのが早かった。なんせ今年は異常気象らしいから。






今日から2年生だなんて、全く想像もできない。







部活も入ってないから、後輩と関わることなんてないだろうし。







桃｢え！？流星5組なん！？｣






おまけに仲いい人とも別のクラス。






しかも俺2組だから流星とは教室がめっちゃ離れてる。






女1｢やば！小瀧くんと一緒なんやけど！｣




女2｢まじ！？今年一年頑張れるわ！｣






入学した時から思ってたけど、学年の女子ほとんどタイプの子いないし。





新学期早々憂鬱やわ〜。もう不登校になりそう。






そんな気持ちはHRでの先生からのひとことによって拍車がかかった。






橙｢今日から1年間ね、このクラスで仲良くやっていけたらなー、なんて思ってます。｣





橙｢あと一つだけ注意。今はおらんけど、11番の神山くんは耳が遠いねん。でもあんまり気い使いすぎんとって。｣






クラスの女子にまともな人がいなければ男子もぱっとしない。しかも難聴の子がいるって。





言っちゃ悪いけど、最悪なスタートだった。






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