ヒ モ だ か ら ( 青 × 緑 )

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prrrrr…prrr




電話が鳴ったのは、お気に入りのブランドで新作の服を買い、カフェでちょっとのんびりした後、ちょうど帰る途中だった。




発信者は流星。あ、起きたんや。





緑｢流星？どしたん？｣





青『神ちゃん今どこおんの〜』





緑｢あぁ、ごめんごめん。ちょっと買い物行ってて…｣





青『早く帰ってきてや。じゃ。』






一方的に切られた。





なんか不機嫌？珍しくてびっくりした。





まあたしかにご飯も何も用意せずに放置してきたみたいになったから不機嫌なのも無理ないか…。






だけど、いつもは笑って流してくれるから今日だけはなんか引っかかった。






厄介なことにならないうちに戻らないと。





でも最悪なことは次から次。






緑｢…あれ？財布…あー！！！！！｣






さっきまでいたカフェのテーブルに財布を置き忘れたことに気づいた。






今から戻ればまだ保管されてるかもしれない。






ダッシュで来た道を引き返す。





こんなに走ったのいつぶりだろう。体にガタがきとる。







緑｢…っはあ、すいません！財布ありませんでした！？｣





店員｢あ、戻ってきた。はい、これ。神山くんの連絡先知らないからめっちゃ焦ったんやけど〜(笑)｣







ここのカフェの店員さんは気さくな人が多いからついつい話し込んでしまう。






けど今日は早く帰してほしい。







緑｢はは、じゃあ今度来たとき交換しましょ。俺今日急いでるんで！｣






なんとかその場を切り抜けて、また駅に向かって猛ダッシュ。






予定の電車まであと2分。間に合うか？





駅に着いて改札を通る。





でも、通れなかった。





緑｢…片道分しかチャージしてなかったんや…。｣





電車に間に合うはずがなかった。




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