家族のカタチ (ページ12)

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海人が俺の足を見ると、俺も見たくなかったがかなり腫れていた

海人「廉！どうしたのこれ！！試合？！」

廉「………練習試合中に、捻っちゃったんや」

海人「痛い？？」

廉「………かなり」

海人「岸くんには悪いけどスーパーはやめておこう。背中乗りな」

廉「………は？、」

海人「痛いんでしょ、足。俺の背中乗れって言ってんの。」

廉「意味分かんない、家まで歩ける。やから気にすんな。」

海人「………気にするに決まってんじゃん。廉がどれだけサッカーに打ち込んでいるか俺知ってるから余計気になるって」

廉「…………俺なんか背中に乗ったら、海人体調崩すだけやん。それは嫌なん… 」

海人「 ……俺のことはいいから！！ほら！！」

椅子から立ち上がり、俺の前に小さくなる海人

この小さな背中に俺が乗ってもいいのだろうか…

海人「廉、言っとくけど俺廉くらい運べるから。早く乗って」

廉「はぁ？……わかったよ、ありがとうな」

もうこうなったら断らない海人

申し訳無いが、背中に乗り海人に掴まるとゆっくりと動き出した

廉「………っ」

海人「ごめん、痛いよね。なるべく振動無いように歩くから」

廉「 …………っありがとう」

ゆっくりと歩いてくれた海人

数分後には家に到着した