【明治東京恋伽】紅月の光 (ページ6)

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だれだろう

私の目の前には
なんだかよくわからない20代ぐらいの人が立っていた

少なくとも知り合いではない

どこかですれ違ったひとなのだろうか…

頬に刺青…

巷で噂のコスプレイヤーか？

??『なんだい、そんなに慌てて…あ、なにかお困りかい？』

あら、断定的ね
確かに困まりはしているが…

コスプレ野郎に内容をつげるのもどうにか気がひける

しかし、ここは大人しく本音をつげるべき…か…

「友人の＊＊を探してるんです」

まただ

先ほどから違和感を感じていた

【友達の名前が口からでてこない】

(なぜ…?私はどこかで怪我でもしたのか……)

変質者が目の前にいるので平然を装っているが

内心、半端なく動揺している

何でこんなに呼び慣れてるのに…?

？？『本当に呼び慣れてたの？』

「っは？」

？？『君の友達は、本当にあの子なの？』

「なに、いってんの…？」

そう言うと目の前の人はハッとしたように言いかけた口をつぐんだ

？？『ごめん…ちょっとした嫉妬だったよ』

「はぁ？」

いよいよわけがわからない

？？『っさぁ！こんなことしてる場合ではないな！ははっ！

僕の役目は

キミを

キミの最愛の人にあわせてあげることだ』