【明治東京恋伽】紅月の光 (ページ5)

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～お祭りへ～

やっぱりねッ！！こういう時の勘ってのはよくあたるんだよ！！

いいときは使えないくせに腹立つねっ！！！

「ハァッハアッ…ッッ」

ただいま、袴を着て全力疾走中である

実は今日祭りが行われるこの神社は、古くから水無月家の関わりのある神社であるらしく

久しぶりに神主さんにお祭りがてら挨拶をしなくてはならない

なので袴だ(礼儀、大事)

…ぶっちゃけ

クソ暑い

夏は全裸でいいんだよ全裸で

祭に袴はどこか浮いて見える

たいたい、袴を着るのは卒業式か成人式だ。

などと考えていると

腰に締めていた紐が

ひらひらと

ひらひらと…

…ひらひらとッッ！？？

「あっっ…待ってッッ！！！」

フワン

≪ニャー…≫

「ナイス猫！」

そこらの猫がキャッチしたラッキー！！

猫「ニャー」

猫は真顔でこちらを見つめている

「えっ…？」

猫「ニャー」

猫は真顔でこちらを見つめている

「ぇえっ…？」

猫「ニャー」

猫は真顔でこちらを見つめている

猫「ニャー～！！(good bye)」

タッ

「えっぇえっえっ！？？

ね、ねっこぉおおおおおお！？」

残念なことに、帯を猫に捕まえられてしまった

畜生、だけど急がなきゃ

生憎待ち人がね

＊＊がまってる

ギュッと

指輪を握った

ガサッ

？？『おや、お嬢さん…？』

え…？

？？『あぁ、やっぱりキミだったか(笑)』

誰……