【明治東京恋伽】紅月の光 (ページ4)

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～放課後～

遠くでチャイムの音がする

「なんもいえねぇ」なくらいの心が綻ぶ青い、青い色

つくづく、わたしはちっぽけな内の１つであると言われているようだ

こんなに綺麗空ならば私の1人や2人、空飛べんじゃね？

窓に手をかけたとき

友「え、なにしてんの！？？
人が話してるのにいきなりなんで窓に？！え！？お前話しきいてないだろ！！」

「聞いてたって～…何？自分の勝負下着が親に見つかった話でしょ？

ったくも～年頃は…まずな？勝負下着というのは「話題ひとつもかすってねぇよ」

……ほら、場を和ませるのは大事！うん！とっても！」

友「和めてねぇわ冷めたわ。だいたい何に浸ってんだよ小沢か！！花の18が小沢か！！なぁにが勝負下着だ！こちとら年齢＝彼氏いねぇよ！！クソ！(泣)」

悲しいよな、自分で言ってて絶対悲しいよなそれ。

「で、結局のところは「やっぱり聞いてなかったんかい」………めんご！」

友「いいよ別にもう…恋愛事項で怒り冷めてるし。

っと思い出した、待ち合わせの時間。あんた1番早くくるか1番遅くくるかの二択でしょ」

「ごもっとも」

友「なおせよ。せめて中間つけて三択にしてよ」

「努力はしてる」

友「実現しろ！！とにかく……18時集合ね。こなかったら置いてくから！！

それじゃ、遅れるべからず！」

はーい。バイバイ。

(にしても、あの祭りかぁ…)

自分がまだこぉ～んなに小さかった頃を思い出す

あの頃はまだ、両親がいて

置いて行かれないように精一杯、２つの大きな手を握っていた

１つはゴツゴツしててなんだかうまく握れない

もう１つは柔らかくて握るとギュッと握り返してくれる

3人揃って出かけたのはあれが最後であったか

その祭りで、私は両親におもちゃの指輪を買ってもらった

それからというもの、宝箱にしまったまま何年も使っていない

(久しぶりのお祭りだし…つけてこうかな)

家に帰ってからの行動を考える

(到着…着替えて、出てきて…)

あれ…

これは…

《間に合うのか！？》