【明治東京恋伽】紅月の光 (ページ15)

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春草が消えてしばらく

私はおにぎり食べてます。

「千と千尋の思い出すなぁ…」
あれさ
異常におにぎりが美味しそうに見えたんだよね

ジブリ飯ってほんとなんでも美味そうに見える

ハク、いったいどんな調味料を…

ガリッ

「ムッッ！？？」

やべぇ
梅の種まで噛んじゃったよ～～

「ぺっぺーーっ！！」
ぺっぺと粉砕された種を出そうとする
品がないけど
気持ちわるくてしかたない

机を叩いて

プロレスでいう”ギブッギブッ！”状態

トンッ…

ゆのみの置かれた音

勢いよく頭を上げた

音奴か

音「あんた…なにやってんのさ(笑)
ほら、お水だよ。
面白い顔して食べてるもんだから
つい、見物しちゃった(笑)」

んなぁに見てんだYO！！
乙女の苦しみを面白いとはお主サドスティックかな

「梅と口の中で絶賛、全面戦争をしておりまして…

私の完敗です」

音「梅に負けたのかい？…そりゃあ災難だったねぇ…フフッ

もうすこし、見てたいけどちょっと急いでもらいたいんだよ

実はアタシ、午後から予定があるんだ」

ほほぉ、なんか乙女チックですな

「了解っす！
……ところで
ご予定って？」

音「鏡花ちゃんを餌付けするのさ」
…

悪い顔も綺麗な音奴だこと

「………」

音「餌付けといっても別に変な方向の餌付けではないからね

音奴さん、そんな人ではないからね。」

私の反応がないことに焦った音奴

その鏡花ちゃんって人に少しばかし

御愁傷様と言いたくなった

(おとやっこ案外飛んでるメンあんぞな)