【明治東京恋伽】紅月の光 (ページ14)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:7,193 hit

13 ページ14

戸惑いにまみれながら、とりあえず手当する、を選択した私

勇者だわ

？？「あっ………
おねがい…します」

ちょっと警戒されてるけど
お経みたいなの唱え出すお前さんの方が相当怪しいんだからな、ぷりぷり

「はい。うけたまります
あ、
私は水無月Aです。

あなたの名は？」

？？「菱田春草…です」

「菱田さんですね…これまた珍しい名前っすね～

まっ…ここであったのも何かの縁といいますし、よろしくお願いしますね」

さぁ、手当ーっと救急箱を探しに出かけた

が

？？「おっ…もしや……なんだ春草ではないか！！
おい春草～春草～！」

すっごくロイヤルな人が道の奥から走ってきた

満面の笑みで

穏やかな手の振り方だけど
足がやばい

俗に言う漫画走り

春「うっわ、…
ごめん、その…A
…俺やっぱりやめとくよ手当…

家に一応医者いるから」

ちょっとあのロイヤルに驚いてもうなんだか

「アッウン」

口の開きが元に戻らない
相当アホな顔してんだろうな

にしても菱田さん

「(….坊っちゃまでしたか～)…専属医がいるなら安心ですね
全然構いませんよ」

気づけば、好都合
早急かつ相手も納得

ロイヤル、ビックリしたけど礼を言うぜ

春「そっか、よかった…

……出来れば俺、またAと話したいんだけど」

おう突然NE！！
本当に突然すぎるよ菱田くん！！

この数分でお前に一体何が起こったてんだよ

「……はい…」

それで？の意味での”はい”である

春「年近そうだし、それにあんたの家の牡丹の花、綺麗だし」

「」
今気づいた

そういや、あったな牡丹
綺麗なえんじ色をしている牡丹

それだけ言うと焦るようにサーっと帰ってしまった菱田くん

「…………Don't think ……」