【実.況.者】お隣さんの通勤事情【蘭.た.ん】 (ページ14)

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お隣さん、気づいた。ページ14

今日もいつも通りの通勤電車。
隣を見ると、今日も白いイヤホンを付けたお隣さんが。

昨日のことがあってから、少し緊張する。緊張してるのは実際俺だけだが。お隣さんは知らないわけだし…。変なこと言わないようにしないと。

喋る機会は………ないだろうが。

今日はゲームのサントラを聴いてるっぽい。俺が実況していたゲームの曲。なんか少し嬉しい。
昨日のこともあるから、余計に嬉しく感じるのかもしれない。…やっぱ俺キモいな。

そうこうしてるうちに、今日も彼女の降りる駅に着く。
降りる直前にお隣さんの方を見てみると、案の定、目が合う。

……そしてふっと、微笑まれたような気がした。

カッと頬が熱くなる。
うわ、これもう好きじゃん……。と流石に自分に自分で引く。

流石に叶わない恋過ぎる。あ〜もう、久しぶり…というか、ほぼ初めてのしっかりとした恋愛がこれかよ…と嘆く。

でも、攻略しがいがあるじゃないか。
ゲーマーの血が疼く。何故か少しわくわくしてきてしまった。

…やっぱ俺、結構キモいな…と改めて思った。