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お隣さん、ちょっと悲しい。 ページ13
______帰宅して早々ベッドに倒れ込む。疲れた……寝たい。
しかし、このままではいけない。話せなかったどころか存在すら認識されていなかったかもしれないとか悲しすぎるだろ。
気晴らしにゲームでもするか、とPCを開くと、オンラインのフレンド欄には"赤井"の文字が。こんな時間に何してるんだ。
＿＿＿ログインすると、早速彼女からのメッセージが来た。
《こんにちは〜》
《こんにちは。こんな時間まで起きてるなんて珍しいですね、もう外明るいですよ》
《最近ハマっているアニメ、深夜帯なんですよね〜だから寝れなくなってしまって》
あー。そういえばこの人、深夜アニメ好きだったなぁとぼんやりと思い出す。
それからしばらくマッチを続け、1時間が経過した頃。
《そろそろ寝ますね、また明日。》
《はい、また。お休みなさい》
彼女がログアウトしたのを確認してから自分も落ちる。なんだか、少しだけ距離が縮まったような気がする。
結構話が合うようだし、あくまで友達として。仲良くなれたらいいな。
______ 朝起きると、スマホに通知が届いていた。
赤井さんからだ。内容はこう。
《おはようございます。そういや言ってなかったので。タメで大丈夫です。》
これからはもっと気軽に話しかけられる…のか？
どちらにせよ同じような歳なことは察していた。次からはタメで良いだろう、《了解》ととりあえず返しておいた。
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作者名：肴 | 作成日時：2022年8月3日 22時
