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あなたside
「行ってきま〜す!!」
父・母・妹「「行ってらっしゃい」」
家族に見守られながら、新幹線に乗りこむ。
一人旅みたいでワクワクする…♪
東京か…
めっちゃ楽しみ!!
しばらくすると、ドアが閉まって新幹線が動き出した。
走り抜けていく地元の風景を見ていると、胸が高鳴る。
…あ、一応連絡しとこう。
そう思って携帯の電源を入れると、既に通知が何件か来ていた。
お、ちょうどマサイから。
《もう出たの?》
《気を付けて来て》
《心配だよーー》
まるで娘の上京を見守る父のような文章に、思わず口元が緩んだ。
「今新幹線乗りました、新幹線はやい…っと」
謎の近況報告を送りつけると、すぐに既読がつく。
《リニアモーターカーの方が速い》
…急に賢いとこ出してくんなやっ笑笑
《ねー早く来てよー、》
女子力高いかよ。
《新幹線に言ってくれ笑笑》
そう打って、携帯をポケットにしまう。
うん、今は景色を見てたいかな…笑
見たことのない新鮮な景色に、胸が踊った。
・
マサイside
「…」ソワソワ
シルク(以下 シ)「マサイどした?今日落ち着きないじゃん」
ソワソワしてると、パソコンをいじっていた同じFischer'sのメンバー、シルクロードに顔を覗き込まれる。
「今日、ちょっといろいろあってさ…」
シ「そうなんだ。時間とか大丈夫なの?結構大事な用じゃない?」
「いや、全然大丈夫だよ。笑」
シ「なら良いけど…また何かあったら言えよ」
そう言って、またパソコンに目を戻した。
いや、こいつどこまで優しい奴なんだよ…!
あ、ソワソワしてるのは、今日Aがこっちに遊びに来るから。
会うのは2ヶ月ぶりくらいかなぁ。
でも、すっごく楽しみだから何か落ち着かない。
お昼までには到着するって言ってたなぁ。
今何時だ?
時計を見ると、まだ10時。
何だよ、全然時間進んでないじゃん!!(当たり前)
ちなみに、今日はシルクの家で撮影。
だからこの撮影が終わったら、メンバーに怪しまれないように迎えに行こ…
あっ、別にやましいことはないからね?笑
ただ、メンバーにAを紹介するのが惜しいだけ。笑
シ「おし、そろそろ撮影始めるかぁ」
シルクがそう言ってカメラを取りに行った隙に、Aにメッセージを送る。
《今から撮影始めます》
…後は待つだけ!
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作者名:さかなもち | 作成日時:2017年3月24日 12時