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No side
灯台と、何台か走る車のライト以外何の明かりもない、真夜中の浜辺。
そこに1人の女性が佇んでいた。
何をするわけでもなく、ただただ、海を眺めていた。
….いや、海も眺めていないかもしれない。
ただひたすらに、そこにいるだけの女性。
女性の目からは静かに止めどない涙が流れているが、それを拭う素振りもない。
しばらくすると、鞄を肩にかけ直して海の方へゆっくりと、足を進めていく。
慎重に、時には立ち止まって、そしてまた歩き始める。
その繰り返し。
遂に、海の中へ入ると
濡れる洋服や靴にお構い無しに
どんどん進んでいく。
未だ、涙は止まらない。
なんで、自分は泣いているのか
それすらも分からなくなった女性は
腰の深さまでになると、立ち止まり
海の中にしゃがみこもうとする。
そんな時、音を立てて海の中を歩く男性が。
そして、しゃがみこもうとする女性を後ろから抱きしめると
そのまま浜辺へと引き返す。
女性は男性に抱き抱えられたまま何も言わない。
男性は辛く、苦しそうに、でも、
安堵したような表情を浮かべて抱きしめている。
浜辺へと来ると、
偶然なのか大きい大木が。
そこに女性を座らすと、男性が着ていたジャケットを女性の膝にかける。
男性は優しく抱きしめて、優しくキスをする。
女性は、素直にそれを受け入れる。
そして、キスが終わると男性はずっと、女性の事を抱きしめる。
灯台の明かりと、たまに通る車のライトの明かり。
真夜中の浜辺にいる、女性と男性を映し出す。
真夜中の、さざ波が聞こえる浜辺に
しばらくすると、か弱い声が、聞こえてくる。
「どうして、来たの？」
坂「何となく」
「どうして、一人にさせてくれないの？」
坂「わからない。」
「どうして、私の事を放って置いてくれないの？」
坂「いなくなりそうだから。」
「….どうして、いなくなったらダメなの」
坂「俺が、辛いから。悲しい、苦しい…Aが居なくなったら、何も出来なくなる。」
「あなたは……私が居なくなったら、悲しい？」
坂「あぁ。もちろん。…俺だけじゃない。Aの事が大好きで仕方ない奴らも、悲しむ」
女性が、か弱く聞くと、男性が、答える。
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V-GIRL(プロフ) - 、さん» 教えていただきありがとうございました。すぐに外させていただきました。 (2018年3月19日 20時) (
レス) id: cfb5e895e7 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月19日 20時) (レス) id: fbed36f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
れなぱん - 更新楽しみにしています！Wikipediaにのっていた内容(過去編？)のお話を読みたいです！ (2018年3月19日 18時) (レス) id: ac92749a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2018年3月19日 17時
