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「もちろん！！楽しみです、皆さんとお食事できるの……」
坂「では、お嬢様……そろそろお支度を……」
「わかった。
……じゃあ、また」
ニッコリ笑うと、坂本が開けた扉から居なくなると、彼はドアノブを握ったまま振り返ると、ニカッと笑った。
坂「お前ら、ありがとな」
長「どういたしまして。坂本くん」
長野の言葉を聞くなり、坂本も彼女を追いかけ厨房を出ていった。
「まさ！
まさの言った通り、あの皆さん、すっごく優しかった！」
部屋の扉を閉めるなり、興奮しているのか頬を赤く染めて話すAに、坂本も安心したのか、クローゼットを開けながら笑みを零した。
坂「なんなら、あいつらのこと、好きに呼んでいいんじゃね？」
「……え？」
坂「今さ、A、敬語だしさん付けだし……」
「んー……じゃあ、ひろしくん、よしくん……剛と健？」
坂「まぁ〜……それで、いんじゃね？」
「なんとっ……
適当すぎでしょ」
坂「適当が1番」
「んなわけ」
坂「適当が好き」
「そういう人嫌い」
………
……………………
坂/四「「あっはは笑」」
「久しぶりに、こんな争いした笑」
坂「それ。まじ、わかる」
久しぶりの会話に、盛り上がる2人。
すると、控えめにノックの音がし、坂本が洋服を持ったまま開けると、そこにいたのは小さく笑っている長野の姿が。
長「盛り上がってるところ悪いんだけど……本郷様、お見えになりました」
坂「分かった。」
長「応接間にご案内します」
「よろしくね、ひろしくん」
長「はい………って、え？いま、なんと……」
「だから、ひろしくん。
私、今日からひろしくんって、呼ぶことにしたから、」
長「は………？」
いきなりの事に、呆然とする長野。
坂本は、笑いながら事情を説明すると、意図がわかったのか、ようやく笑顔になる長野。
長「では、お待ちしてます。Aお嬢さま」
そう言って部屋を出た長野は、扉の外でガッツポーズを小さくすると、厨房へと向かった。
坂「あぁ、そうだ、A」
「ん？、」
髪の毛を坂本にやってもらったAは、香水を数滴付けていた。
坂「本郷様と、それに仕えてる執事には気をつけろ」
「なんで？」
坂「井ノ原が言うには、注意人物だと。俺も、どう危険なのか分からねぇけど」
「わかった。気をつけてみるね」
坂「あぁ。
んじゃあ、ま、行きますか」
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2018年4月10日 19時
