I Will Always Love You -episode0.5- (ページ2)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:21,687 hit

＊キャッツと堂上班ページ2

翌日。
屋敷のエントランスには、4台の車が止まっていた。

そのうちの2台は、アメリカに移住するAの両親と、その執事達が空港まで行くために乗る用。
もう2台は、四宮邸の警備の手直しをするため集められた、それぞれの担当班が乗ってきた車。

エントランスには、楽な格好だがオシャレには抜かりがない女性と、ラフな格好の男性が両脇に執事を従えていた。
そして、その前には4人の執事とそれぞれの警備の上司の2名と岡田と笠原、合わせて8名が立っていた。

母「では、4人の執事、娘のこと、頼みましたよ」

長「お任せ下さい。奥様」

父「森田からこの屋敷の手直しの件と予算を聞いた。
娘のために、よろしく頼むよ。なにせ、君たちの所の1番を派遣してもらうんだ。」

Aの母親は、執事に声をかけ父親は警備会社と図書隊に声をかけた。

中「お任せ下さい。うちの岡田は、我が木更津警備会社で圧倒的な警護をすることで人気でございます。
四宮様のお嬢様を、きちんとお守り通します。」

父「中込さん、期待してるよ。君のところの社長とは、長い付き合いなんだ。」

堂「旦那様、うちの笠原も女子ですがそれは見た目だけ。中身は根っからの男子気質ですので、ご安心ください。
柔道にも優れておりますし、体力も申し分ございません」

父「うんうん、堂上くんの所も悪いね。図書館を守る事で忙しいと思うのに」

堂「いえ、仁科司令官と旧知の仲だと伺ったものですから、断る理由もございません」

父「そうか……
じゃあ、しっかり、警護してくれ。岡田くん、笠原さん」

准「了解しました、旦那様」

郁「確実にお守りいたします！」

2人が、Aの父親に向かって敬礼すると、先に車に乗り込もうとしたが、屋敷の中から扉が開いたことにより動きを止め、そちらに目を向けた。

すると、そこには寝間着姿の上から、薄い青色のカーディガンを羽織ったAが、坂本を従えてそこにいた。

母「A！」

「お母様！お父様！」

両親の姿を見つけると、駆け寄って母親に抱きついた彼女。

母「体調は大丈夫なの？坂本から、風邪をひいたと聞いたけど……」

坂「奥様、とりあえず、熱は微熱に戻りましたが、油断をすると発作が少し。
ですが、後1日ゆっくりすれば治ります。」

母親の問いに、坂本が報告すると、彼女はそう…と、呟いてAの頭を撫でた。