86.トニセン ページ41
東山の思いに、長野は渋々頷くとテレポーテーションで戻ってきたばかりの岡田を連れて、再びVICTORYの部屋へ向かった。
長「坂本くん、井ノ原！」
坂「うわっ……びっ、くりしたぁ……どした、急に」
勢いよくリビングに入ってきた長野に、コップを落としそうになった坂本。
彼は周りを見渡すと、坂本に詰め寄った。
長「井ノ原は」
坂「数分前に…訓練室行ったけど……」
長「岡田！すぐに呼んできて」
准「あ、お、おう！」
長野の焦りが伝わったのか、岡田が慌てて出ていくと、坂本も眉間に皺を寄せた。
坂「長野、どうした？」
長「詳しい説明は本社でするから、とにかく今は来てよ。」
坂「いやっ……その前に、落ち着け」
長「落ち着いてるよ」
坂「落ち着いてねぇだろ。」
長「落ち着いて……坂「長野！！」」
井「ぅわっ……びっ、くりしたぁ」
坂本が、長野の名前を大声で呼ぶと同時に、訓練室から連れてこられた井ノ原が、肩をびくつかせた。
坂「今のお前は、全く落ち着いてない。冷静になれ」
長「……ごめん」
坂「いや、いい」
彼の言葉でようやく、落ち着きを取り戻した長野。すると、井ノ原がゆっくり口を開いた。
井「そ、それで……何かあった？」
長「応援要請が入った。」
坂「VICTORYにか？」
長「ううん、トニセンに」
井「なんでまた」
長「Aを助けに向かったたんだけど、敵の数が多すぎて、辿り着けてないんだ。
だから、トニセンが、堂本兄弟と交代してSEXYと一緒に、倒していくって」
井「俺達が、Aのこと助けに行けないの？」
長「No.3の影武者は、無傷で生かして捕らえろっていう命令だから、今の俺たちは、何をしでかすか分からない……そうBOYZは判断した」
坂「Aの今の状況は？」
長「……マインドコントロールによって、あいつが作り出した陰に取り込まれているんだって」
坂「マインドコントロールにサイコメトリーが取り込まれると……」
井「死に至る」
長「だから、早く堂本兄弟に助けに行ってもらわないといけないんだよ」
井「それはそうだけど……長野くんは、それでいいの？自分で助けに行かなくて……いいの？」
長「今の俺には無理だ」
坂「なんで……」
長「今、影武者を見たら、確実に……生かしておけないから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽向 - Ｖ６小説を探してたら、辿り着きました!!とってもとっても続きが気になるので、お時間が出来たら更新お願いします。博くんとのこれからが気になります〜!!!! (2023年4月27日 22時) (
レス) id: 5dffaddba3 (このIDを非表示/違反報告)
bluesea(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年1月25日 22時) (レス) id: fc562b247e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：V-GIRL | 作成日時：2018年1月15日 10時
