84.悪夢 ページ39
その頃、Aは自称No.3の弟である、毅によって、木に括りつけられていた。
身体に巻きついているロープは、透明でどこに巻きついているかは全く分からなかった。
毅「……そんな怖い顔で見ないでよ、霜村Aさん」
「うるさい……
あんた、何考えてる」
毅「何って、兄さんを守ること、そして君主をお守りすること、それしか考えてないよ」
「……お前は、一体何者？何が狙いなの？」
毅「僕は、兄さんの分身。影武者だ。
諸三沢家は、代々悪の組織の家系。だから、君主によくしてもらってる。」
「君主……ただの人殺しじゃない」
毅「人殺し？……僕の前で君主をバカにするな！！」
「う”っ……」
Aが放った挑発的な言葉に、毅は怒ったのか、彼女のお腹に蹴りを入れた。
毅「君主様は、見捨てなかった！ただ、能力を持ってしまっただけで、僕の事を蔑ろにした両親とは違って、手を差し伸べてくれたんだ！！
僕にとって、命の恩人……なのに、なのに……」
「わ、悪かったから、ね、落ち着いて……」
急に興奮し始めた毅の身体の周りから、黒いモヤが発生すると、Aは顔をひきつらせながら、必死に宥め始めた。
毅「本当は、今すぐにでもお前を殺したい。でも……君主が、生かしておかなければって言うから……」
「……どういうこと？」
毅「君主は言ってた。君は、僕達、悪の組織の救世主だと。
霜村さんは、僕達Xに、いなければいけない存在なんだって。
だから、生かしておけって。
……でも、“息をしていれば” 痛めつけても、いいよね」
「は、はぁ？何言ってんの」
毅「僕を…そして、君主を散々馬鹿にしてきたバツだ。
霜村さん、あなたにVICTORYの本当の感情をお見せしましょう」
今まで言ってきた言葉の腹いせか、Aの頭に両手をかざし、不敵に笑う毅。
Aは、マインドコントロールがサイコメトリー能力者に入ってくると、どうなるか知っていたため、頑なに首を振るも、彼から出ている影に取り込まれ、真っ暗な球の中にいる感覚に陥った。
「毅！開けなさい……あなたがやっている事は、私がどうなるか分かってやっているの？！」
毅【そんな事はどうでもいい。
さぁ、お仲間が助けに来る間、あなたはどのくらい僕の能力に耐えきれるかな？】
「言っておくけど、私は、あんた達の組織に入ったりなんてしない！」
毅【これを見ても、そんな事言えるのかな？
さぁ、たっぷりと悪夢を見るがいいさ……】
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陽向 - Ｖ６小説を探してたら、辿り着きました!!とってもとっても続きが気になるので、お時間が出来たら更新お願いします。博くんとのこれからが気になります〜!!!! (2023年4月27日 22時) (
レス) id: 5dffaddba3 (このIDを非表示/違反報告)
bluesea(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年1月25日 22時) (レス) id: fc562b247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2018年1月15日 10時
