81.通じる ページ36
長野がそう言い放った言葉に、そこにいた人達全員が、動きを止めた。
東「長野……それ…っ、どういう意味だ」
東山は少し震えている、顔面蒼白な長野の顔を焦ったように覗き込むと、彼は震える声で呟いた。
長「頭の中で……言うんです。……Aが、No.3は、能力者ではないって」
植「何が起きてんだ？一体……」
光「じゃあ、誰が能力者持ってんねん」
長「Aが……訴えるには…ﾊｧ…ﾊｧ…」
准「長野くん、落ち着いて…」
遠くにいるAと、テレパシーで繋がっているからか、息が荒くなる長野。
そんな彼の背中を、優しくさする岡田。その効果があってか、荒い息も収まり再び口を開いた。
長「世間には、公表されず、戸籍にも存在しない、No.3の弟が、能力者だって……」
錦「名前は？！長野、名前は名乗ってるのか？」
長「諸三沢……
錦「菊池！調べ……菊「出ました。諸三沢毅。」」
長野の言葉を、真っ先に検索にかけた菊池が、モニターに情報を映すと、そこには色々な情報が書かれていた。
東「諸三沢毅…諸三沢遥から誕生した時から、能力を持つことが分かり、異端児扱いされ、戸籍上ではこの世に存在しない人物として、育てられる……」
菊「能力は、陰とマインドコントロールです。
本社の最危険人物のデーターベースに引っかかってました。
どうやら、昔、本社に侵入しようと、若手をマインドコントロールで操ったことで捕まったそうです。」
菊池が説明の補足を加えると、植草が机を叩いてから言った。
植「さっきのAの無線は、毅のマインドコントロールによってのものだった……
恐らく、長野が苦しんでいるのも、Aと繋がっているからからだろう。テレパシーで苦しんではいない。」
つ「どういう事やねん」
東「…マインドコントロールとサイコメトリーの相性は、決して混ぜてはいけないと言われている。要するに、合わせると危険だということだ。
サイコメトリーにも、マインドコントロールは含まれる。
その為、元々マインドコントロールを持つ能力者が、サイコメトリーに術をかけると、相手の能力が、サイコメトリー能力者に吸収され、頭で考える事がパンクする。
そうすると、気持ちが落ち着かなくなり、自分は何を信じればいいのかわからない状況になる。
……それが長時間続くと、最悪の場合…死に繋がる。」
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陽向 - Ｖ６小説を探してたら、辿り着きました!!とってもとっても続きが気になるので、お時間が出来たら更新お願いします。博くんとのこれからが気になります〜!!!! (2023年4月27日 22時) (
レス) id: 5dffaddba3 (このIDを非表示/違反報告)
bluesea(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年1月25日 22時) (レス) id: fc562b247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2018年1月15日 10時
