リーダーの嫁は紅一点(仮)2

＊思い出写真 ページ15

新年から少し経ち、世の中は仕事だ学校だと言っている、七草粥を食べる日。

事務所から溜まったファンレター等々を受け取り、外に出た瞬間に剛が零した、

剛「坂本くん家行きたい」

この一言で、ワイワイガヤガヤと会話が始まり、最初は嫌そうな顔をしていた坂本も、ケチだなんだと喚いているメンバーを見ては、穏やかな笑みを浮かべているAを見て諦めたのか、ファンレターを置いたら各自集合と言い放った。

健「坂本くん！茉優ちゃんがご飯だって」

坂「は？！さっき食べさせたよ」

「あー、昌孝には食べさせたんだけど、茉優はまだなのよ。離乳食切れちゃって…今、准くんに頼んで買ってきてもらってる」

剛「……坂本くーん、オシメどうすればい？」

坂「そこのゴミ箱に捨てて」

井「うわっ、これコストコに売ってるやつじゃん。匂い消すゴミ箱。買ったの？」

「違うよ、ミッツさんとマツコさんから頂いたの。」

健「すげぇ笑」

「飲み物入れたから、みんな飲んで。……あぁ、よっちゃん昌孝にこれ渡しといて」

井「あっ、これ使ってくれてるんだ？」

「そうそう。昌孝のお気に入りになっちゃってね笑 瀬戸ちゃんにありがとうって伝えて」

井「わかったわかった」

家に来たからには、双子の面倒を一緒に見るようにと条件を付けた為、まだ来ていない岡田と長野を覗いた3人は、熱心に面倒を見ていた。
その条件に、最初は反発していたもののいざ双子を見ると、坂本やAよりも先に世話を始めた為、思わず2人は苦笑い。

昌孝と茉優を、剛と井ノ原と健に任せると、2人は久しぶりにゆっくりと部屋で着替え始めた。

「双子、人気だね笑」

坂「だな。」

「…あっ、そうだ。これを機会に、私ちょっと物置部屋掃除するね。」

坂「年末に出来なかったところ？」

「そう。あそこの部屋だけ、出来なくて……」

坂「手伝おうか？」

「ううん、まぁくんもみんなとゆっくりしてて。必要になったら呼ぶから」

坂「わかった。無理はすんなよ。」

「ありがとう」

優しい気遣いに感謝しながら、Aは部屋を出ると大掃除が出来なかった物置部屋に入ると、窓を開け多少ホコリが被ったそこに、丁寧に掃除機をかけ始めた。

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