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騙すこと ページ10

ジョカ「エイガオン!」


狭い図書室では逃げ回ることで精一杯だった。ペルソナを召喚したジョーカーが毒派やガンでいやらしく攻撃してくる。じりじりと削って追い詰める気だな…!


(くそ…飛び道具ばっかり使って…なにか対策は)


図書室内に並んでいる大きな机を一つ倒して防衛に使う。ジョーカーのガンは呆気なく弾かれて地面へ落ちた。


ジョカ「抵抗なんて無駄だ。大人しく俺に殺されろ」


『…』


どうしよう。ここはむしろ従った振りをして騙し討ち作戦で…。思うが早いか、Aは机の上に両手を上げて降参ポーズをとる。そして立ち上がり、彼の元へ歩いた。


『降参です。早く自分を連れて行ってください』


ジョカ「どこにだ?」


『貴方たちの、主の元へ。見せしめにボスの目の前で殺した方が、確実でしょう?』


ジョカ「ふむ…それもそうだな」


納得してくれたジョーカーが、近づいたAの肩を触ろうとする。すかさず彼の懐へ忍び込むと、その細腰を力いっぱい抱きしめた。


ジョカ「うぉ!?」


呆気に取られているジョーカーが鈍い光を放った。あえなく地に寝そべった彼のフィギュアを眺めて一息つく。


『自分も慣れたもんだな、まぁ今まで血の気が多いファイターに遭遇していないだけでもあるか』


このまま本当に主の元へ連れて行ってもらってその顔を拝むことも考えたのだが、流石にそこから生きて帰れる自信はない。それに今顔を見たって、全員を回収しきれていないなら意味が無い。


『寂しくないように、皆一緒にしてからボスは叩きに行く…』


ボソリ、呟いてメレンゲクッキーを作りに向かった。


〜〜〜〜〜〜〜


不細工なクッキーをそれでも美味しそうに完食してくれたパックンは、安心した寝息を立てて隣で寝ている。今日は少し冷えるので鍵をかけてAの部屋で寝ることにした。今日のジョーカーのことを考えても、万が一ファイターが戻ってきてしまってはすぐに対応が難しいかもしれない。


『でも体調も大事だもんね』


明日の準備を終わらせ久しぶりのベッドに横になる。相当疲れていたのだろう。瞼が重く、視界は既に闇の中だった。


何も無く迎えられた朝。軽く朝食として菓子パンを二人で頬張りながら次の行き先を目指す。涼しい森の中。心地よい風は二人の心を落ち着かせた。歩く度に鳴る葉が擦れる音も最高だ。


『…君たちと出会ってなければな』


目の前の登山家と、後ろに見える犬と鳥。ここは敵の住処なのかもしれない。

刺す→←驚くなんてものじゃない



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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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