最後の戦い ページ49
『だから自分は貴女を信じています』
とうとうゼルダが涙を流した。いつもの人懐こい表情に戻った彼女が顔を抑える。どうやら説得成功のようだ。
«使えぬ女だ、用済みは消えろ»
突如ここら一体に響く低い声。空が覆われて見た事のある空間に閉じ込められる。それらはAの体を強ばらせた。地面から現れた無数の水色の手がゼルダの全身を覆う。
『やめろ！』
キーラ「待て！狙いはお前だ！下手に動くな！」
出てきたキーラに止められてゼルダに伸ばした手は空を切った。その水色の手の正体が姿を現す。かつての強敵
『…久しぶりだな"タブー"』
強く睨みつけると、奴は自身から生み出した槍を大量に降らせてきた。ソラと逆の方向に避ける。しかしその後の攻撃は全てソラに向かった。
ソラ「なんで俺ばっかり！？うあ"っ」
『ソラ！』
一本槍を受けたソラが倒れると、今が好機と言わんばかりに一点集中の攻撃が放たれた。ズタズタに刺された彼はピクリとも動かない。何も出来なかったことに放心していると、パックンが飛び込んできて倒れた。
キーラ「馬鹿者周りを見ろ」
『っでも』
振り返って助けてくれたパックンを見ると、茎の部分を水色の手が掴んでいる。そのまま引っ張られて遠くへ投げ捨てられた。
『やめろタブー！』
動揺して震える手で銃を撃った。残り弾数を確認していなかったことが災いしたか、一発も当たらずに銃は軽い音を立てて弾を出さなくなった。電気玉を飛ばして来るタブーは余裕そうだ。
『…！』
手首が暖かい。小さく光るそれは、Aに静かに語りかける。いつの間にか消えていたタブーが目の前に現れるが、触手と羽が攻撃を防ぐ。
ダーズ「放心している場合か！」
『き、キーラ、ダーズ！タブーを抑えてください！』
タブー「愚かな…私に歯向かうなど。ここで貴様の力を吸収して」
短剣を握りしめてタブーに突進した。あえなく外してしまうが避けた先でキーラダーズがタブーを絡めとる。
キーラ「これでいいのか！？」
ダーズ「何を考えている…」
タブー「くっ…あいつの力を取り込めば…こんな奴ら…」
手首にあるゼルダからのお守りを撫でる。段々強まる光はやがて辺りを照らす太陽の役目を担っていた。
『…今です！"ゼルダ"さん!!』
叫んだAの隣にふわりと現れる、黄昏の世界の姫。手に持つ光の弓矢が煌めいて、その人はAに手を差し伸べる。
『…貴女の力を、貸してください！』
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
