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ぎこちなさ ページ48

パックンがAの前に立って守りの姿勢をとる。目の前の人物から目が離せなくて、ついには手足が震え出した。


『ぜ、ゼルダさ』


ゼルダ「久しぶりね。こんなところで会うとは思わなかったわ…大人しく着いてきてもらうわよ!」


飛んできたディンの炎をもつれながらも避ける。パックンを抱きしめて横に飛んだ。その間もゼルダは攻撃を止めずにファントムを召喚。迫り来る大剣に目をつぶった。


『…!』


ソラ「A!」


間一髪、戻ってきたソラがカウンターを発動する。彼が来た方向を見やるとキャプテン・ファルコンとカービィのフィギュアが置かれていた。


『ソラありがとう!』


ソラ「間に合って良かった!立てるかい?」


差し出された手をとって立ち上がる。ゼルダは凄まじい嫌悪感を帯びた表情で二人を睨んだ。


ゼルダ「…なんだか気に食わないわね、消し炭にしてあげるわ!」


再びディンの炎を飛ばしてきたゼルダは、何やら怒っているようだ。それは一度ではなく二度三度と止まることは無い。避けるのにも限界を感じてきた頃、ソラがAの手を引いた。


ソラ「一旦引こう!こっちだよ!」


『う、うん!』


残り少ない体力でゼルダから逃げる。振り向くと、彼女は悲しい顔をしているように見えた。だがソラの足元に何かが突き刺さってすぐ動けなくなってしまった。


ソラ「わっ!何だこれ!?」


「この矢の形…リンクさんですね?」


物陰から弓を構えるリンクに猛ダッシュして突っ込む。ソラの手を振りほどいてまでも彼に走ったのは、まだリンクの手に迷いが見えたから。そして、ゼルダとの逢瀬を邪魔して欲しくなかったからだ。


(彼の腕なら既に、ソラか自分を射抜いているはず…だからリンクさんはまだ自我が…!)


突然走ってきたAに驚いたのか、剣を取り出すのが少しもたついたリンクの胸板に飛び込んだ。呆気なくフィギュアになったリンクを置いてゼルダに向き直る。彼女はゆっくり歩いてきていた。ソラとパックンはAの前に立って守りの姿勢をとったが、Aが二人を追い越して先に出た。


『…ゼルダさん、覚えていますか?自分が言ったこと』


ゼルダ「…」


ソラ(A、何をしようとしているんだ?)


キーラ《…説得か?》


ダーズ《もしものときは我らが出るぞ》


ゼルダは黙り込んでいる。金色に光る瞳が微かに揺れた。


『たとえ貴女の行動だろうと、その意思は変わらない…ゼルダさんの故郷で話したことです』

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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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