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懐かしさが近寄る ページ47

ガィンッ!キーブレードと手刀が交わる音が鈍い。百裂攻撃を難なく躱し、ソラも攻撃を繰り出す。突然始まった戦いに応戦しようと腰の辺りを探るが何も持ってきていないことに気づく。そんなAの腕に鎖が巻き付く。


『えっう、わぁあ!!』


巻取られた鎖は手すりに近づきボスリと誰かの胸板へと飛び込む形に。流れるように首に太い腕を回されそれが誰であるのか漸く理解した。


『りひっ…た、さん…いつの間にぐっ』


リヒター「おい!抵抗を止めないとコイツの首を真っ二つに折るぞ!」


物騒なワードと現状を確認したソラがぴたりと攻撃を止めた。その隙にシークが後ろ手にソラを固めて床に押し倒す。


ソラ「そ、そんなぁ」


リヒター「よくやった。後は任せたぞシーク」


闇の一族と呼ばれた彼の目は、正しく堕ちた目をしていた。せめてこの腕から解放されればリヒターに抱きつけるのだが…。本当に何も持ってきていないか再び腰周りを少し探るとそこから眩しく光り出す。


リヒター「な、何だ!?」


これはキーラが発光しているのだ。そう読んで動揺に緩んだリヒターの腕を振り払い、向きを変えて抱きしめた。


『ナイスですキーラ!』


と、背後に禍々しい触手が現れて迫ってきていたシークを縛り付けた。


ダーズ「…油断するな」


『は、はい…ありがとうございます』


宙に浮かされバタつくシークと向き合い顔をよく見る。彼はこちらを睨んで拳を握っていた。こんなシークを、本当は見たくなかった。


『それでもこれは、貴方の中にある感情なんですよね。絶対に皆を解放してみせます…』


ゆっくり近づいて、触手ごとそっと背中に手を回す。悲しい鼓動だけが耳に届いた。


ダーズ「情など、必要のないものだ」


『でもその情によって生かされているのは貴方たちも同じなんですからね』


キーラ「そうだな。私も要らないとは思うがね」


ソラ「そろそろ戻ろうよ!パックンが待ってる」


〜〜〜〜〜〜〜

シュルクのフィギュアを手に城へ戻る。回転するモナドに恐怖を覚えつつ、キーラダーズのお陰で止められた彼に抱擁をした。改めてファイター個人の強さを身に感じたAはパックンと合流した。


『ただいま!そっちはどうだった?』


ソラとパックンとはバラバラに行動していたA。パックンはバンジョーとカズーイ、むらびとを回収していた。庭に並べていると、背後からヒールの音が。


「…A」


その聞き慣れた懐かしい声に、身震いをした。

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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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