新たな味方 ページ44
夜の戦いが終わり、フィギュアを並べて城の中へ入る。食堂は少し危険な気がしたのでソラをAの部屋に待機させて飲み物とお菓子を持ち込んだ。
ソラ「ありがとう」
『どういたしまして。それより』
ソラ「ああそうだよね…実は生き残れた理由には少し心当たりがあって、多分オレの世界の…友人の力のお陰かも」
夢の国の友人の話をし、温かいお茶を握って少し俯くソラ。それから彼は、ここまでの経緯を話してくれた。
ソラ「あの日…皆が乗っ取られて誰かが世界の侵略を始めた夜、突然目が覚めたんだ。空気がいつもと違って廊下に出たら銃の音がして…それから城の中の気配が増えてひとまずオレは逃げられたんだけど、段々偽物と戦っていくうちにAが狙われていることを知ってさ。Aと行動したら目立つと思って裏で隠れながら色んな世界の人を助けていたんだ」
『そうか、自分も生き残りを見つける暇は無いくらいに動揺してたから気づかなかったんだな』
キーラ「あの状態で生きている方が可能性としては考えにくいだろう」
ソラ「わっ!あ、そういえばキーラとダーズは味方なんだよね」
『うん。自分が死んじゃうと中にいる彼らも居なくなっちゃうから協力してくれてるんだ』
ダーズ「元の力があれば貴様らなど一瞬で消せる」
でもそうしないのは、やはり情からだろうか。ソラを警戒気味なパックンを宥めてその日は皆一緒の部屋で眠りについた。
〜〜〜〜〜〜〜
『着いたな…ってなんだこの火事!?』
都会のビルが立ち並ぶ景色は、大きな炎が侵略していた。住民たちが消防を呼び、避難さえもしているがこのままでは全体が灰になってしまう。
ソラ「ねぇ、あれインクじゃない?」
ソラがビルを指して言う。そこにはオレンジと青のインクがべしゃりと引っ掛けられていた。
『という事は』
ガール「見つけた!」
案の定インクリングが顔にまでインクをつけてやってきた。途中でボーイも駆けつけてナワバリバトルを楽しんでいた様子。走っているとインクにかかった人がそこかしこに倒れていた。
ソラ「あのインクは危険だね!何か身を隠すもの…」
『あ!アレに乗ろう!』
少し小さめな車を発見し、後部座席にパックンを押し込んで発進する。よかった、エンジンがかかる!久方振りの運転だが、そんなこと言っている場合では無い。
ソラ「あーA、ちょっと言いにくいんだけど…」
『な、なんだ?』
ブロロロ…と別の車の音が聞こえた。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時