抜け駆け ページ40
パックマンのフルーツを跳ね返して彼を倒し、やっと一息つけたキーラはフィギュアを片付け始める。ふと、Aの気配が消えたことに気づいた。
ダーズ「はっ、してやられたな」
キーラ「むぅ…やはりあの子には私たちが着いていないとね。その前に、コイツらを解放したお前を始末しなくては」
食堂の柱の影。長い足が出てくると彼女は銃を構える。固い装甲のサムスは3人に襲いかかった。
〜〜〜〜〜〜〜
(…滝の、音…？いやこれは、湧き出る水の勢いか。どこだろう)
覚醒してきた聴覚で周りの音を拾うと、水を感じた。誰かに横抱きをされているらしい揺れている体は、少しずつ起床へと向かっていった。
(ローブの人か…？)
あのローブを思い浮かべて抱きしめている人を確認すると、冷え冷えとした表情の男カムイの顔がある。ぞわり背筋を凍らせまだこちらに気づいていない彼から目を逸らした。どこまで歩いて行くのだろうか。
カムイ男「この辺りか」
立ち止まった泉にAを降ろす。浅い所だからまだ息ができる。少し様子を窺ってみよう。離れたところからもう一人の足音が聞こえた。
カムイ女「よく連れ出せましたね」
カムイ男「あの3人は結構鈍いみたいだ。僕が侵入したのも分からなかったようだよ」
カムイ女「好都合ですわ。さぁ儀式を始めましょうか」
跪く音。僅かに開けた目でタイミングを見計らう。儀式とはなんだろうか？すると後ろの噴水が勢いを増し、水位が上がり始めた。耳や鼻に入り始めた水に驚き目を開く。
『がぼっ！？ごふ！』
体はどんどん底へ沈む。肺の中にあった最後の空気まで吐き出してしまった。力が抜けていく手足が目の前に見えた時、一筋の光が水中に指した。
ザッパァ！
危うく手放しかけた意識を取り戻し、酸素を吸いながら手を掴んでくれている人を見る。あの、ローブの人だった。
カムイ女「まさか助けるだなんて…！」
カムイ男「とにかく取り戻そう！僕たちの力の根源を！」
彼らはAの力を独占しようとしていたらしい。泉の儀式はその為。良かった、完全に気絶しなくて…。ローブはAを地上に降ろして武器を構える。Aも短剣を持ち、2人のカムイに向き合った。
『貴方がたの好きにはさせません！』
カムイ男「大人しく力を寄越せっ！」
カムイの剣を短剣で防ぐ。力では敵わない…それなら！Aはカムイがかけている力を利用して短剣を軸にし股下へ滑り込む。素早く振り向いて剣を振るった。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
