自分の影響 ページ38
騒がしい…。そう思ってしまうほど今のAは疲弊しきっていた。周りの歓声が嫌な音に聞こえる。二人がいない状態でクッパの元を訪れたのが悪かったのか、なんと彼は宿敵であるマリオと手を組んでいたのだ。苦しげに呼吸を繰り返す。これもいつまで出来るか…。
クッパ「なんとか言ったらどうだ？ああそうか、何も言えないんだったな！」
マリオ「クッパと協力するのは少し身構えたが、今まで結構そんな場面もあったしな」
『ぅう』
肝心のパックンはというと、相手が自分の上司だとなった途端攻撃を躊躇するようになってしまった。終いにはクッパ城の端っこでビクビクと怯えている。あれは信頼している上司でありそうではない。姿形が同じだけでこうも気持ちを変えてしまえる信頼という鎖の強さを知った。マリオにボコボコに殴られた挙句クッパに踏み潰されている体は、ピクリとも動けなかった。
クッパ「だぁれも助けに来ないなぁ、ここで部下たちの晒し首にするのもアリだぞ」
マリオ「よせ、お前の部下が可哀想だ…いや待てよ、コイツはお前の子供とその仲間を手元に持っている。やっぱりそれはいい機会かもしれないな」
そうだろう！ガハハ！と笑うクッパに痺れを切らしたのか、とうとうパックマンが動き出した。彼もまた、これまでのAに感化された一人である。ここで動かなければ自分の好きな人を取り戻せないと思い立ったのだろう。
クッパ「のわぁあ！こ、この！」
Aを踏みつける足に噛みつき、着実にダメージを与える。そうだ、自分に優しく強くいてくれたクッパ様はこんなことはしないはず！パックンは更に、前進できた。
マリオ「離れろ！」
ファイアーボールも難なく躱し、クッパへ頭突きをかます。マリオには毒を浴びせて視界を眩ませ、得意の鉄球を思い切りぶつけた。
マリオ「ぅわぁあー!!」
城のレッドカーペットを転がり、飛ばされたマリオの体がフィギュアになる。響いていた部下の歓声もピタリと止み、大多数がクッパへ駆け寄って行った。Aはパックンを抱き上げる。
『パックンありがとう！最高だよ！君は強いね！』
一頻り抱きしめてパックンの顔を見ると、嬉しそうに口を開けていた。部下たちに失礼して二人のフィギュアを回収。そろそろ、あの人と再会してもおかしくないだろう。
〜〜〜〜〜〜〜
『あれ？フィギュアが増えてる？』
フィギュアたちの並びに違和感を感じて見ると、ルカリオが増えていた。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
