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機転を利かせる ページ37

久しぶりに外へ出てみようと思った。城の中を清掃したりミュウツーやプリンと闘ったりで一週間が経ち、頭の中には声一つ聞こえない。外で日光浴をしていたパックンを連れて緑が沢山ある所に転移した。自然の中はリラックス出来る。


『空気が美味しいな…ごめん、ずっと引き篭ってばかりで』


パックンがそんな事ないよという風に首を振ってくれた。かつてサムスを撮影しに来た場所を思い返して鼻を啜った。しかしそんな暇もないようで、何かが頭に直撃したのだ。


『いっった!!何!?』


風を巻き起こしたそのブーメランは、少年の手に収まる。今度は弓矢を構えた。


子リン「何しに来たんだ!帰れ!」


子リンは炎の矢を限界まで引いている。彼の横にはトゥーン、後ろにはピクミンとオリマーがビクビクしながら隠れていた。トゥーンがマスターソードを向けて太い眉を顰める。


トゥーン「オイラたちの邪魔をするな!今はAってやつを倒す計画を立ててるんだ!」


『Aは自分だ!だから自分と戦ってくれ!』


キョトンとする子供たちとオリマー。まさか分かっていなかったのか?あ、これ自分が本人ということを言わなかったら、事が上手く進んだかもしれなかったな。


子リン「な、え?お前が…A?」


トゥーン「なんだよ、目の前にいるじゃん…」


今更小さい子を2人相手に負けることは無いはず。だが子供だからといって油断すると、大きな損傷になってしまう。ましてや今はパックンとAの2人なのだ。


トゥーン「ならお前をぶっ倒せばいいんだな!」


『うぉっ』


小さい体を活かして素早くAのリーチ内に入ると、剣を振るう。短い剣のスレスレを避けたが次の瞬間服の中に光が広がった。


『なっ!?』


ドォオンッ


心臓の近くで爆発した爆弾が、Aを窮地に陥れる。Aに刺さるはずだった2つの剣は、パックンが止めてくれた。


子リン「こ、の植物め!」


ガキンとパックンの牙と子リンの剣がぶち当たる。パックンは得意の百裂攻撃で子リンの肌を切っていった。


子リン「うわうわ!痛いっ」


トゥーン「爆弾で怯ませた今がチャンスなのに!とりゃあ!」


地面に蹲っていたAが顔をあげる。走ってこようとするトゥーンを、あろう事か両手を広げて迎え入れた。


トゥーン「そのまま当たれぇ!」


少しだけ身を躱した。剣が広げた左腕の下を潜り、走った勢いでトゥーンはAの腕の中だった。


『…っぶな、刺さるとこだった』

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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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