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夢なら ページ26

心拍が速い。背中の痛みが取れない。浅い呼吸を繰り返して、2人への感謝を述べた。


『き、ら…だー、す…あ、ありが…と、ござ』


ダーズ「それ以上話すな…!コイツらを締めてから治療するから待っていろ」


キーラ「君の力とやらでもう少し耐えられないか?コイツら結構しぶとくてだな…うおっ!」


キーラが抑えていたアイクには振りほどかれてしまったが、マルスは窒息させる事ができてフィギュア化に成功した。逃げたアイクが真っ直ぐAに目掛けて剣を突き立てた。幸い心臓ではない。


『い"っぎ…はっ』


アイク「はぁ…はぁ…まだ生きていやがるのか…!」


腹から熱い血液が流れる。痛みより、恐怖が勝った。あんなに正義感が強くて、不器用だけど優しさが溢れる彼がこんなことを自分に向かって言うだなんて。ふいに涙が零れる。


キーラ「ふんっ!」


アイク「か、はっ!」


キーラの羽がアイクの胸を貫く。Aの上に倒れてフィギュアになったアイクをパックンが蹴飛ばして駆け寄ってきた。



『ぱ…くん、じぶ…眠い、よぅ』


キーラ「出血が酷くて意識も朦朧としている。ここで応急処置だ…!」


ダーズ「死んだら殺すからな」


それどっちにしろ自分死ぬじゃんとか、思ってる場合じゃないんだろうなぁ…


〜〜〜〜〜〜

医務室の白いベッドに横たえるAを背景に、キーラはふよふよと落ち着き無く飛んでいた。ダーズがレントゲンや心拍数の画面を見つめて呟く。


ダーズ「落ち着け」


キーラ「いや、助かる見込みがあると言ってもだよ?安心できないじゃないか」


ダーズ「助かると言ったら助かるんだ。それまで待て。植物貴様もだ」


キーラと同じようにウロウロしているパックンを横目に心拍の画面が動く。


ダーズ「心拍、呼吸、脈、正常。傷も全て塞いだ…あとは充分に睡眠をとらせてやれ」


キーラ「そうか、最近Aファイターたちのことを考えすぎて眠れていなかったからな」


いい休憩だ。とキーラが安堵してダーズに近づくと、扉が吹っ飛んだ。

バゴォオンッ!


キーラ「なっ!」


クラウド「その女を貰おうか」


ソルジャー1thが、崩れた壁の奥から片手を上げてAを指す。立ち塞がったキーラダーズパックンを見て溜息をつくと、その大剣で全員を薙ぎ払った。


ダーズ「ぐぅっ!」


キーラ「なっ!」


三人が怯んだ一瞬で、Aは居なくなっていた。彼らは、少し血の滲んだベッドを見ていることしかできなかった。

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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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