剣士たち ページ25
カカキンッ！カンッキンッ！
軽快な剣がぶつかり合う音が鳴り響く。Aはメタナイトの猛攻に手も足も出せずに剣で防御をしているだけなのだが、その音は鳴り止まない。Aに気を取られているメタナイトの後ろから、パックンが大きな口を開けて噛み付いた。
メタ「くっ！」
怯んだ隙にやっと一発食らわせる。それは翼のマントを半分切り裂き、彼は飛べなくなった。
メタ「挟み撃ちとは…中々卑怯な手を使う」
『しょうがないじゃないですか…自分はただの人間なんですよ』
メタ「だが随分剣の扱いには慣れがあるようだ。尚更…容赦しないぞ!!」
走りになって多少は落ちた速度がメタナイトの負担になったのか、剣捌きが確実に遅くなっている。これならいける！とAも短剣を下から大きく振った。
メタ「ぐっ！？ぅああ!!」
斬ったのはメタナイトの仮面のみ。盛大に外した！と落ち込んだがそれもつかの間。彼は顔を抑えて蹲ったのだ。
メタ「わ、私の…素顔が！」
『あ、恥ずかしいんですね…』
一歩も動かなくなったメタナイトに近寄りそっと抱きしめる。自分にはこの倒し方があるからありがたい。これも一種の能力なのだろうか？いつの間にか静まり返っていた周りを確認し、倒れた人たちを見ていると後ろから拍手が聞こえた。
マルス「お見事。君は、僕たちの仲間を散々倒してきたみたいだね」
『…助けているんです』
マルス「果たしてそれは、その人たちの"助け"になっているのかな？」
拍手とは裏腹に一切笑顔を見せないその表情に、ぞわりと粟立つ。隣に並んだアイクも、彼の長身のせいで圧倒されてしまった。
『た、助けです！少なくとも自分は、今まで過ごしてきた皆さんがこんな事をするのが彼らの幸福だとは思っていません！』
アイク「話は終わりだ。お前を殺してやる」
あの大剣をがっしりと握ってこちらに向ける。そんなアイクに気を取られているとマルスを見失った。
『あれ？さっきまでそこに』
マルス「遅いよ」
背後を取られた。そのまま背中に大きな傷を負ったAはその場に伏せるしか無かった。
『あ"っ!!』
傷口を相手に見せてはいけない。咄嗟に感じて仰向けになる。曇天を見上げるAの視界にはアイクとマルスの金の目が映りこんだ。
マルス「これで僕のものだね、君の力」
アイク「同時に刺して山分けだ」
力に飢えた二人の剣が、Aの胸の上で掠った。彼らは苦しそうに唸る。目線だけを動かしてみた。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
