隠密とはこのこと ページ24
ダーズ「貴様は、ファイターではなくともフィギュアを解放できる力をその身に秘めている。だからそいつも解放できたのだ」
『自分の力…もしかして、感情で左右されるあの?』
キーラ「そう、今は解放の力にもなっているらしい。本来フィギュアのファイターたちのみの能力なのだが、大分集中すれば君もできるみたいだな」
ダーズ「誰奴が与えた能力か知らんが、無駄な使い方はするなよ」
キーラ「ダーズったらそんな言い方ないじゃないか。ま、私としても正しく使って欲しいとは思うけどね」
戻った二人を確認して庭のベンチに座り込む。まだあの力が使える。だからといって、無意識に発動してしまうのだからどうにも出来ないのだが。
『…もう遅いし、寝ようか』
軽い植木鉢を抱えて部屋に戻った。
〜〜〜〜〜〜〜
今日は街にでも行ってみようか。なんて言い出した自分が悪いことは重々承知している。しかし今の、取り憑かれたファイターが蠢く状況ではこれは全くおかしい事では無い。
『あちゃ〜いっぱいいますね…』
キーラ《あの人間たち全員が取り憑かれているようだな。突っ切るか》
『いやいや!無茶言わないでくださいよ!』
ダーズ《奥をよく見ろ》
言われた通りに見張りの者たちの間を見る。その奥には、王子マルスが豪剣の持ち主アイクと話し合いをしているようだ。
『マルスさん…アイクさん』
キーラ《剣士は手強そうだな…A、バレないように奴らに近づけ。そこで我らも応戦する》
ダーズ《無駄に大人数で行くと気づかれるからな》
(絶対に見つかっては行けない…!!)
嫌な汗が首から背中を伝う。喉をひとつ鳴らすとその右足を一歩、次の垣根に伸ばした。幸い少し風が吹いていたので、葉の擦れる音に移動の音を混ぜてゆっくり近づいた。
(もう少し…!)
キーラ「A!!」
脳に響く声ではなく、外で聞こえた声に反応して振り向く。Aの上に現れたキーラが羽で防御をするが、それを躱してAの肌を切りつけていった。
『あ"ぁっ!!』
男「おい!知らない女だ!捕らえろ!」
この騒動にわらわら集まる人々をキーラとダーズで対応する。Aは切りつけてきた人物と対峙していた。
『…メタナイトさん』
メタ「あんな垣根の壁なんぞ私には無効。Aと言ったか」
メタナイトが切っ先を向けてくる。
メタ「いざ、勝負といこうではないか!!」
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時