数の暴力 ページ15
さてと、自分が抱きしめたら戦闘不能になることが敵に知られていたらしい。これからどう対処してくるだろうか。
キーラ《しかし困ったなぁ、君の抱擁能力が使えないとなるともう戦うしかなくなってしまったぞ》
『そうですよね…なんとか対処はしようと思いますが、限界がありそうですし…』
ダーズ《なるようになれ、というやつだな。我々は貴様が死ななければそれで良い》
『絶対生き延びてやりますよ…この状況が乗り切れればな！』
ドンキーコングに担がれて運ばれながら二人と話す。短剣も銃も剥ぎ取られて身一つで運搬されていた。
(どこに行くんだ…)
入口が狭い洞窟に入り込み、どんどん奥へ進む。続いている松明は誰かが設置したようだ。進むにつれて広くなる空間にドキドキしながら、打開策を考えた。
(くすぐりは効かないだろうし、かと言って自分の腕力じゃ殴ってもなぁ)
キーラ《その時が来るまでしばし待とうではないか》
考えていることはお見通しのようだ。キーラに宥められて少し力を抜く。一層明るく広い所に出ると、顔なじみが揃っていた。
キンクル「おおでかしたドンキーよ！これで主の力は我らのものだ！」
ディディ「キキーッ！」
キングクルールとディディーコング、更に奥にはデデデらしき姿も確認できた。丸腰でこの数は死ぬかもな…。
キーラ《こらこらそんなことを考えないで！ここは我らも手を貸そう》
ダーズ《仕方ないな》
その時一緒に持たれていた植木鉢から、パックンが飛び出して暴れる。怯んだ腕からなんとか脱出し、壁に立てかけてある槍を掴んだ。
キンクル「あ！逃げるな！」
クルールの腹目掛けて槍を突き刺す。しかし彼のカウンターで攻撃が跳ね返されてしまった。
『うあっ！』
デデデ「意外と速く動くんだな。手間かけさせおって」
デデデに顔を持ち上げられる。暴れていたパックンはドンキーをフィギュアにしつつもディディにがんじ絡めにされていた。下手に動いてもやられる。
キンクル「悪いな、お前になんの恨みもないがその首には偉大な力がかかってるんだ。あばよ」
キーラ《目をつぶれ!!》
頭の中に響いた声に、咄嗟に瞼を強く閉じる。Aの胸から眩い光が放たれた。
キンクル「ぐっわ！」
デデデ「ぬぉお！」
怯んだ隙にクルールの腹を両手を広げて抱きしめる。鈍い光が巨体を包み込み、戦闘不能になる。
デデデ「こ、のっ！」
『うわわ！』
木槌が真横に振り下ろされた。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
