押し寄せる苦しみ ページ2
マスハンが乱闘調整を行うのは知っていた。Aがマスハンの部屋でふと、とある書類を見つけたのだ。
(乱闘調整…)
ザワザワと心が落ち着かなかった。そこで念の為、剣術、体術、射撃を教わり嫌な予感に備えていた。
そしてその時はやってきて。
呆気なく彼らファイターは、全滅したかと思われた。そこへ、一つの植物が参戦してくれた。
『それが君、"パックンフラワー"だね』
喋ることができない彼でも、以前マリオが見せてくれたスピリットの中にいたのは覚えていたので名前は分かった。本当にそれが合っているか不安だったが、彼自身が大きく頷いてくれているので意志の疎通も兼ねて確認することができた。
『とりあえず、二人をどうにかしよう』
城の入口に寝転ぶ二つのフィギュアを見てため息が出る。何故、彼らが襲ってきたのか。誰かに洗脳されたかなにかの呪い…だからといって、自分とパックンだけこうなっていないのは少し不自然な気もする。
『庭に並べてみようかな…今起こすのもなんか怖いし。手伝ってもらってもいいかな？』
パックンは一つ頷いてガオガエンのフィギュアを咥えて運び始める。あんなに細い茎の体のどこからそんな力が出てくるのか。Aもヨッシーを持ち上げて庭に並べる。無機質なフィギュアたちの目が、Aとかち合う。助けを求めるようにも見える彼らの眼球を強く見つめて手を握る。冷たくて、硬い。
『…必ず、助けます。絶対に全員…幸せな日々に戻れるように』
徐々に城内の気配が薄れていくのがわかる。きっとそれぞれどこか異世界に散ったのだろう。推測だが、それ以外考えられなかった。
『パックン、行こうか』
植木鉢から生える短い足を一生懸命回転させながら、パックンが着いてきてくれる。中に再び入るのは躊躇われるが、行くしかない。ゆっくりと扉を開けた。
〜〜〜〜〜〜〜
しんと静まり返っていて逆に恐怖を掻き立てる室内は、やけに寒々しく変わり果てていた。
『いつもの、暖かさがない…皆…どこ？』
探すところはいくらでもある。まだあのマスハンが彷徨いているかもしれない。慎重にパックンと行動をした。早速転移室に到着。ここの使い方なら熟知している…他の世界には行ったことがないが。
『どこに行こうか…この町にする？』
各エリアが載っている説明書を眺める。パックンに了承を求めて頷かれ、そこへ行くことにした。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます！こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…！拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2022年6月16日 1時
